奈良に住んでいる古神道仲間の友人が、

ずっと前から誘ってくれていたお祭り、

春日大社若宮の「おん祭」。

 

平安時代から八百八十年あまり、

途切れることなく行われてきた、

 

大和国一国をあげての大祭です。

 

 

12月15日から18日まで行われるこのお祭り、

884回目となる本年に、

やっと初めて行くことができました。

 

 

4日間の中でも大切な儀式、

17日の午前0時から始まる真夜中の秘儀

「遷幸の儀」

 

春日大社若宮の神様が、

若宮から1kmあまり離れた御旅所まで、

浄闇のなかお渡りになります。

 

すべての人工の光が落とされた闇の中、

参列者は参道の左右にはべり、

 

お渡りになる神様の気配を

間近に感じるのです。。。

 

 

その神秘性、幽玄の世界。

 

 

これまでも友人がよく語ってくれてたのですが、全然イメージが追いつかなかったんですよねあせる

 

どういう状況なのか、よくわからない。

でも、とにかく凄そうなご神事や…!!!

 

 

そんなおん祭の真夜中の秘儀に、

今年初めて、ありがたくも参列させていただきました。

 

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12月16日の夜23時前

 

春日大社の一の鳥居の前で、

奈良の友人夫妻と待ち合わせです。

 

闇に浮かび上がる、一の鳥居

 

鳥居の向こうに今宵の月

 

友人曰く、向かって右側の柱のお榊は、

お祭り期間の途中で外されるんだそう。

 

実は、鳥居の上に頭を北(向かって左)に向けた龍が寝そべっていて、

 

南側に垂れた尻尾が榊にふれてくすぐったいと、

龍が「榊を外してくれ」って言ってくるんですってニコニコ

 

 

鳥居をくぐり、友人がくれた春日さんの提灯を灯して、

言葉少なに参道を進みます。

 

昼間の景色とはまったく違う世界、

とても不思議な感覚です。

 

自分の境界がなくなって、時折、

境内の闇に溶け込んでいきそうな感覚に襲われました。

 

 

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二の鳥居の近くまで来て、

ここで神様のお渡りを待つことにしました。

 

一般の人が行けるのは、二の鳥居まで。

そこから先に行けるのは、

藤原氏ゆかりの方々だけです。

 

 

しばらく待っていると、どんどんと人がやってきました。

数年前にNHKの特集で取り上げられてから、年々参列者が増えてるんだそうです。

 

 

時折、遠くから

 

ド―――ン、、ド―――ン、、、と

太鼓の音が聞こえます。

 

 

23時30分

三度目の乱声(らんじょう)と、

雅楽の音色が微かに聞こえました。

 

いよいよ、若宮の神様の御立ちです。

 

 

午前0時前

広大な境内中の灯りが、

一斉に消えました…!

自動販売機も、信号機も、黒い影となります。

 

もちろん、撮影は一切不可。

携帯電話のバックライトもご法度です。

 

ただ、今年は満月直後だったので、

真っ暗ではありませんでした。

 

海の底のような、暗い青の世界の中で、

たくさんの参列者が押し黙って、

神様のお渡りを待ちます。

 

 

 

2本の巨大な松明が地面に引きずられ、

参道を清めていきました。

 

あとに残る炎の轍を

ぼんやりと眺めていると、

 

 

「オォォォォーーーーー…」

 

 

神職たちの警蹕(けいひつ)の声と雅楽の音色が、

青闇のなか、どんどんと近づいてきました…!

 

 

神様の周りをぴったりと何重にも付き従う 

白衣の神職の一団と、

 

そのすぐあとを整然と進む雅楽隊。

 

ブワっと総毛だちました…!!

 

もうこの光景、肌感覚は、

私の未熟な筆力では、

とうてい表現しきれません…!!

 

 

平安の世から連綿と、

変わらぬ形で続いてきた、

神の行幸。

その空間に浸れたこと。

 

そして、この大祭を支える

何代にもわたる奈良の方々のこころを思い、

 

参列させて頂けて、

ほんとうに有難く感じました。

 

 

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神様が通り過ぎた後、

参列者も後に続いて、お旅所に向かいます。

 

お旅所はあまり広くないのですが、、

私達は幸い中に入ることができました。

 

 

お旅所の行宮(あんぐう)に神様がお鎮まりになり、

瓜灯篭が灯されます。

 

 

午前一時、暁祭の始まりです。

 

 

 

行宮に次々と、たくさんのお供え物が運ばれます。

 

次に宮司の祝詞奏上。

 

そして、巫女たちのお神楽が奉納されました。

 

二人の巫女の、

一糸乱れぬ一心同体の舞が

とても印象的でした。

 

 

~ 続く ~

 

 

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