母とティファール | チェブログ

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認知症の母は、新しいことを覚えるのが難しい。


先日10年以上使ってきたティファールのケトルがとうとう壊れた。


実家では両親二人の生活なので、お湯を沸かすのはティファールをずっと使っている。

母にとっては、とても使い慣れた道具で、お湯を沸かすという家事は彼女にまかされた数少ない家事の一つである。


母は食事やおやつタイムの前に急須を洗い、お茶の葉を急須にセットしてティファールにお水を入れる。


この作業を食事やオヤツタイムの約1時間程前に行う。

そして1時間前なのにティファールのスウィッチを入れてお湯を沸かす。


当然お湯は使用する時にはぬるくなっていてもう一度沸かし直すことになる。


何故そうするのかというと、いったん沸かしてぬるくしておけば、使用時に再度沸かす時に短時間ですむから、という理由だ。


食事の時もおやつの時も、今スグお茶!と思った時にスグ湧く事が彼女にとって大事なことなのだ。


お湯が沸くのに時間がかかるとオヤツを食べ終わってしまうからということらしい。笑


母は認知症のせいなのか元々の性格なのか、とてもセッカチではある。


ただお湯の二度沸かしはこのご時世、電気代がかかるのでやめて欲しいが、言ったところで聞きやしないことはわかっている。

諦めるしかない。


ところで新しく購入したティファールですが、さすが10年以上たっていると全く同じものは手に入らないので、似たようなものを買ったつもりだが、ほんのわずかな操作の違いが、認知症の母には中々習得できない。



以前のものには転倒お湯漏れ防止のロックが無かったので、沸いたらスグ注げたが、新しいものは沸いたらロックボタン(グレーの丸いボタン)をグッと押してボタンが沈んだらお湯が注げる状態になり、注ぎ終わったら再度ロックボタンを押して元の状態(ロック中)に戻す、というもの。


この新しい操作がなかなか覚えられず、毎度、「ボタン押して〜」と言うとボタンが分からず湯沸かしスウィッチを入れてしまう。「違う違う 丸いボタンを押すの!」と言うとようやく理解してボタンを押すが、力が弱く押し切れない。


大した力はいらないはずだが、何故か押し切れないのでロックが外れない。


「グッと下まで押すのよ ボタンが下がったらオッケーなの」というやりとりをしてやっとお湯が注げる。

次に又ボタンを押してロックを掛けるところまで中々辿り着けない。


まぁ一週間くらい繰り返せば流石に覚えると思うが、父はスグに理解してすでにマスターしているので、どうにかなるだろう。


トースターを買い替えた時もそうだが、使い勝手がよく便利というのは、使う人によってこんなにも違うのね、と感じる今日この頃だ。