上海歌舞団の「朱鷺」を見に行ってきました。
なんの事前知識もなく上海のバレエ団の創作バレエだと思ってたんですが、バレエのようでバレエではないのですね。
中国の古典舞踊の現代版なんかな?
でもテクニック的にはバレエが基礎のように見えたけど、まぁそんなことは瑣末なことね。
とにかく、とっても感動して、後半は泣きどうしでした。
舞台は中国。前半は古代の農村風景がひろがるのどかで朱鷺と人が戯れる美しいシーン。
ただただ美しく懐かしく、桃源郷の世界です。
朱鷺を演じる女性ダンサーのまさに朱鷺と見えるその独特の動きがスゴイ。
バレエでプリセツカヤの白鳥の腕の動きにおったまげたこともありましたが、
朱鷺を演じるダンサーの動きは可憐で愛くるしい朱鷺そのもの!!
思わずかわいい♪
と声に出したくなる!
後半は、産業革命を経て汚染された現代の中国が舞台。
滅びてゆく朱鷺の嘆きが胸を打ちます。
朱鷺の精と青年ジュンとの時を越えた邂逅シーンでもう号泣です。
そして、一羽、また一羽と息絶えていく朱鷺。
狂おしいばかりに悲しむ青年ジュンの姿・・・。
もう、涙止まりませんわ。
正直バレエでもこんなに泣いたことないよ。
たぶん、絶滅動物や絶滅危惧種というのが私のツボを押したんでしょうね。
以前、日本かわうその絶滅宣言のニュースでかなり落ち込んだことあるし、
20世紀生き物黙示録というBBCの番組でもよく泣いてたし。
まぁ、今回は朱鷺、ということで余計胸に迫る思いがありまして、
大変感動しました。
主役の方もとってもチャーミングでしたし、圧巻は群舞です。
まさに空を染める朱鷺の色を表したかのような朱鷺の群舞は一糸乱れず、独特な朱鷺の動きでとっても美しかった。
ハイレベルでスタイルも良いダンサーをこれだけの人数そろえられるのは、上海歌舞団だからかな-。
言葉もない、音楽と舞踏でこれほどの感動を伝えられるのは本当に素晴らしい!
ぜひ、たくさんの人に見てほしいな。
鑑賞後、東急デパートをうろついていたら、メイクも落としてない朱鷺のダンサーの方々が、和気藹々と買い物してました。
至福の時、素敵な記憶を有難う。
ええ買い物して帰りや-!