短編小説「初恋日記1」 | 照ママと猫日記

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~~~~~~~~母ちゃんと愛猫の可笑しな日々

カッコ良く言うと、人生の中で

縁が薄れていく男達は数多い方だ

その中で忘れてはならない男もいた

その男は何年か先に天国へ旅立った

心の中に大切にしまっていた思い出

忘れない為にも書き残す事にした

 

小学5〜6年生になると女の溜まり場は

初恋話に花が咲く。大抵、ちぐはぐな 

片思いが多いものだ 知らぬは男なり

私が好きなタイプは ライバルだらけ

誰にでも優しいから本命がわからない

まあ、初恋とは、そう言うものだ…

 

話は変わるが 私は小学1年生のとき

沖縄からの転校生です。先に言いますが

現在私は74歳。その私が小学生だの

中学時代だのと言ってますから

その時代の生活環境 理解できますよね

場所は奄美大島、母の実家の集落での話

 

当時の子供たちは 

ほぼ裸足か 擦り切れた靴で

走りまわってた時代。そんなころ

沖縄からパスポートでやって来た

転校生の私。お洒落なワンピースに

靴下に靴 ロングヘアは三つ編みに

 

大人たちからも、子供たちからも

物珍しく思われた。男の子達からは

冷やかしのいじめ? 後ろの席から

髪の毛をひっぱり気をひこうとする

毎日、授業中に泣いて帰ってきたと

私を小学3年生まで 預かり育てた

おばあちゃんの 語り草だった


そんな泣き虫だった私も

田舎での生活に慣れ のびのび育った

初恋日記は中学生になった 

田舎の学校は、4つの集落の

小学校が集合して成り立っている

入学式が済むとすぐ試験があり 

その成績評価で学級委員のメンバーが

決まります。まあまあ、そこそこに

成績が良かったのか、副委員長に

なりました♪そして噂の彼が

学級委員長だったのです…ここから

物語が始まりました…

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