今年19冊目読了。
今年3冊めの四つ星
「愚直」論 Kindle版
樋口 泰行 (著)
★★★★☆ 愚直に努力することの大事さ
著者は日本ヒューレット・パッカード代表取締役社長。1957年兵庫県生まれ。80年大阪大学工学部電子工学科卒業。同年松下電気産業入社。91年ハーバード大学経営大学院(MBA)卒業。92年ボストンコンサルティンググループ入社。94年アップルコンピュータ入社。97年コンパックコンピュータ入社。02年日本ヒューレット・パッカードとの合併にともない、日本ヒューレット・日本パッカード執行役員インダストリースタンダードサーバ統括本部長。03年同社代表取締役社長就任。
技術者からMBA取得、戦略系コンサルタントへの転身、そして45歳の若さで外資系企業の社長へ―。内気で話し下手だった著者を伸ばしたのは、愚直な熱意と努力だった。自らの体験を振り返りながら、働き方とキャリア開拓のヒントを語る。
(www.amazon.co.jpから引用)
エリートに見える著者も、愚直に努力してきたからそう見えるだけで、実際はもともと優秀だったわけではない。
ハーバードビジネススクールでも1年時は退学寸前だったという。
著者がここまで注目される経営者となっているのも著者なりの哲学を貫き挑戦を積み重ねてきた歴史がある。
読んでいて感じるのは強い成長意欲である。
著者は繰り返し、職場を離れるときの心構えを説いている。
職場を離れようと思ったとき、その判断の基準となるのは、それは現実逃避なのか、それとも新しい挑戦なのかという視点。
上司とウマが合わなかったり、仕事がきついからという理由で逃げ出しても、根本的な解決にはならない。
どのような職場にも人間関係のしがらみがあり、きつい仕事が待っている。
それを好転させるのは、自分自身の心の持ち方である。
成果が出ないときに愚直に努力することこそが大事だとも説く。
人は成果が出ないときには環境のせいにしがちだが、まずは成果ありきだ。
どんなに厳しい環境でも、必死に努力して自分の存在価値を示せば、次のステップが見えてくる。
この信念が著者のキャリアを何度も救ってきたという。
実績もない人間の希望を聞き入れて環境を改善してくれるなどと期待してはいけない。
環境を言い訳にして、いい加減な仕事を続けていると、ますます存在感はなくなり、発言力もなくなる。
逆にどのような環境であっても頑張り抜いて、実績を出すことができれば環境は自ずと良い方に変わる。
理想的な環境を作るのは自分自身の努力であると。
愚直に努力することの大事さを改めて考えた読書だった。