今年62冊目読了。
たった一度の人生を変える勉強をしよう (朝日新聞出版) [Kindle版]
藤原和博 (著)
★★★☆☆ 教育改革家の教え方について興味がある方におすすめ
著者は教育改革実践家/杉並区立和田中学校・元校長/元リクルート社フェロー。
よのなかが大きく変化して、これまでの“正解”が通用しなくなってしまった今、若いキミたちは何を、どうやって学ぶべきかが本書のテーマ。
中高生のために書き下ろしたということなので、中高生向けメッセージのような言い回しが多いが、社会人としても役立つことが多いと思う。
話を面白く伝えるということに対してはこの人は本当に長けていると思う。
ネガティブな話ほどポジティブに話す。人の懐に入り込むためには欠かせないことだと思う。
これができていれば、そのネガティブは克服できているので、相手も安心してくれる。
教育改革家の教え方について興味がある方におすすめ。
【学びのポイント】
1)「考えるための材料」を集める
・ものごとを考えるために、まずは「考えるための材料」を集めること。
・よく、大人たちが「もっと本を読みなさい」とか「マンガばっかり読まないで、新聞を読みなさい」とか注意するよね? 本だったらともかく、新聞を読んでなにがおもしろいんだ? と疑問に思った人も多いでしょう。
・でも、「考えるための材料」を集めるという視点から見ると、新聞を読む意味も理解できるはず。
・新聞を読むこと、ニュースを見ること、あるいは町を歩くことだって、すべて「考えるための材料」を集める行為なんだ。
・だから、むずかしい問題に直面したときは、いきなり「うーん」と考え込むんじゃなくって、まずは「考えるための材料」を集めること。
・たとえば、進学先の大学を選ぶとき。あるいは就職先の企業を選ぶとき。
・「偏差値」なんていうモノサシだけで進学先を選んでいたら、とても「考える」ことはできません。
2)会議は議論する場
・みんなが場の空気を読みすぎて、誰ひとり自分から発言しようとしない学級会。
・これは、大人たちが会社でおこなう会議でも、よく見られる光景です。
・もともと会議は、読んで字のごとく「会って議論する」ことが目的のはずなのに、ちっとも議論がおこなわれず、ただの「報告会」になってしまう。
・みんなもそうじゃないかと思うんだけど、これってたぶん、 「間違ったことをいって、笑われたらどうしよう」 「こんな意見を出したら、バカだと思われるんじゃないか」 「生意気なヤツだと嫌われるんじゃないか」 「カッコつけてるって思われそうだ」 みたいな感情が邪魔をして、なにもいえなくなるんだよね。
・そして、内心「ほんとうにそれでいいのかな?」と思うような話があっても口を挟まず、うやむやのうちに会議が終わる。
3)ディベートでは「人格攻撃はしない」というルールを守る
・もしかすると、いまきみは「そんなことしたら口喧嘩になりそう」と思ってるかもしれないね。
・たしかにそのとおり。
・慣れてない人が中途半端にディベートの真似をすると、いつのまにかケンカみたいになっちゃうことも多いんだ。
・そこでディベートにおける、大切なルールを覚えておいてほしい。
・それは「人格攻撃をしない」ということ。
・要するに、相手に反論するとき「バカ」とか「アホ」とか、そんな言葉はぜったいに使わない。
・「うるせえ」とか「黙れ」とかもダメだし、「チビ」とか「デブ」みたいな身体的特徴を攻撃するのもNG。
・議論がヒートアップしても、これだけは守るようにしよう。
・ゲームというのは、みんながルールを守ってこそ成立するものでしょう。
・だって、どんなに熱くなっても、試合中にボールを手で持って走るサッカー選手はいないよね? ルールを守らないゲームは、子どものケンカと一緒になっちゃう。
・言葉のバトルに慣れてない日本人だからこそ、「人格攻撃はしない」というルールを守るようにしよう。
4)その人の優秀さよりも、「この人と一緒に働きたいか?」を優先する
・たとえば、「勉強する」という言葉。
・この言葉を聞いたとき、きみはどんな映像を思い浮かべるだろう? ほとんどの人は「机に向かって参考書を読んだり、問題集を解いている姿」を思い浮かべるんじゃないかな。
・勉強とは、机に向かってガリガリひとりでこなすもの。
・そして問題とは、誰の助けも借りず、ひとりで解いていくもの。
・そんなイメージが強いんじゃないかと思う。でも、社会に出ると様子がまったく違ってくる。
・2時限目のコミュニケーションのときにも少し話したけれど、社会に出てからは「ひとり」でやる仕事なんて、ひとつとしてない。すべての仕事は「協業」なんだ。
・上司や同僚はもちろん、取引先や関係者など、いろんな人の協力や合意があって、仕事は成立している。いいかい? ここ、大事なところだよ。
・自分ひとりで机に向かって、自分ひとりで問題を解いて、自分ひとりでいい点数をもらって、それで周りから認められるのは、学生までの話なんだ。
・だから企業は人を採用するとき、学歴やペーパーテストだけで判断しようとせず、どんなに手間をかけてでも面接をする。
・その人の優秀さよりも、「この人と一緒に働きたいか?」を優先するんだ。
・もし、きみが成績優秀な優等生だったら、特に気をつけてほしい。
5)ネガティブな話ほど、明るく話す
・ここで大切なのは、ネガティブな話ほど、明るく話すこと。暗くなっちゃいけない。
・深刻な顔をして挫折や失敗を語られたら、相手はどう反応していいのかわからなくなる。
・明るく話すからこそ、「ああ、この人はもう乗り越えているんだな」という安心感につながるんだ。
・どうやったら明るく話すことができるのか? そこはもう、練習するしかない。
・特に、自分の失敗談、挫折やコンプレックスについては、紙に書いていくのがいいと思う。
・だいたいひとつのエピソードにつき、1000~1200文字くらいかな。
・ちゃんとタイトルもつけて、ぼくの場合だと「背泳ぎUターン事件」とか「読書うんざり事件」とか、ちょっと遊び心のあるタイトルでね。
・それで400字詰め原稿用紙3枚くらいの文章を書いてみよう。
・書き終えたら読み上げてみる。
・これくらいの文章量だと、だいたい3分間のスピーチになるはずだ。
・音読して気になるところがあれば書きなおし、また読み上げる。そのくり返しだ。
たった一度の人生を変える勉強をしよう (朝日新聞出版) [Kindle版]
藤原和博 (著)
★★★☆☆ 教育改革家の教え方について興味がある方におすすめ
著者は教育改革実践家/杉並区立和田中学校・元校長/元リクルート社フェロー。
よのなかが大きく変化して、これまでの“正解”が通用しなくなってしまった今、若いキミたちは何を、どうやって学ぶべきかが本書のテーマ。
中高生のために書き下ろしたということなので、中高生向けメッセージのような言い回しが多いが、社会人としても役立つことが多いと思う。
話を面白く伝えるということに対してはこの人は本当に長けていると思う。
ネガティブな話ほどポジティブに話す。人の懐に入り込むためには欠かせないことだと思う。
これができていれば、そのネガティブは克服できているので、相手も安心してくれる。
教育改革家の教え方について興味がある方におすすめ。
【学びのポイント】
1)「考えるための材料」を集める
・ものごとを考えるために、まずは「考えるための材料」を集めること。
・よく、大人たちが「もっと本を読みなさい」とか「マンガばっかり読まないで、新聞を読みなさい」とか注意するよね? 本だったらともかく、新聞を読んでなにがおもしろいんだ? と疑問に思った人も多いでしょう。
・でも、「考えるための材料」を集めるという視点から見ると、新聞を読む意味も理解できるはず。
・新聞を読むこと、ニュースを見ること、あるいは町を歩くことだって、すべて「考えるための材料」を集める行為なんだ。
・だから、むずかしい問題に直面したときは、いきなり「うーん」と考え込むんじゃなくって、まずは「考えるための材料」を集めること。
・たとえば、進学先の大学を選ぶとき。あるいは就職先の企業を選ぶとき。
・「偏差値」なんていうモノサシだけで進学先を選んでいたら、とても「考える」ことはできません。
2)会議は議論する場
・みんなが場の空気を読みすぎて、誰ひとり自分から発言しようとしない学級会。
・これは、大人たちが会社でおこなう会議でも、よく見られる光景です。
・もともと会議は、読んで字のごとく「会って議論する」ことが目的のはずなのに、ちっとも議論がおこなわれず、ただの「報告会」になってしまう。
・みんなもそうじゃないかと思うんだけど、これってたぶん、 「間違ったことをいって、笑われたらどうしよう」 「こんな意見を出したら、バカだと思われるんじゃないか」 「生意気なヤツだと嫌われるんじゃないか」 「カッコつけてるって思われそうだ」 みたいな感情が邪魔をして、なにもいえなくなるんだよね。
・そして、内心「ほんとうにそれでいいのかな?」と思うような話があっても口を挟まず、うやむやのうちに会議が終わる。
3)ディベートでは「人格攻撃はしない」というルールを守る
・もしかすると、いまきみは「そんなことしたら口喧嘩になりそう」と思ってるかもしれないね。
・たしかにそのとおり。
・慣れてない人が中途半端にディベートの真似をすると、いつのまにかケンカみたいになっちゃうことも多いんだ。
・そこでディベートにおける、大切なルールを覚えておいてほしい。
・それは「人格攻撃をしない」ということ。
・要するに、相手に反論するとき「バカ」とか「アホ」とか、そんな言葉はぜったいに使わない。
・「うるせえ」とか「黙れ」とかもダメだし、「チビ」とか「デブ」みたいな身体的特徴を攻撃するのもNG。
・議論がヒートアップしても、これだけは守るようにしよう。
・ゲームというのは、みんながルールを守ってこそ成立するものでしょう。
・だって、どんなに熱くなっても、試合中にボールを手で持って走るサッカー選手はいないよね? ルールを守らないゲームは、子どものケンカと一緒になっちゃう。
・言葉のバトルに慣れてない日本人だからこそ、「人格攻撃はしない」というルールを守るようにしよう。
4)その人の優秀さよりも、「この人と一緒に働きたいか?」を優先する
・たとえば、「勉強する」という言葉。
・この言葉を聞いたとき、きみはどんな映像を思い浮かべるだろう? ほとんどの人は「机に向かって参考書を読んだり、問題集を解いている姿」を思い浮かべるんじゃないかな。
・勉強とは、机に向かってガリガリひとりでこなすもの。
・そして問題とは、誰の助けも借りず、ひとりで解いていくもの。
・そんなイメージが強いんじゃないかと思う。でも、社会に出ると様子がまったく違ってくる。
・2時限目のコミュニケーションのときにも少し話したけれど、社会に出てからは「ひとり」でやる仕事なんて、ひとつとしてない。すべての仕事は「協業」なんだ。
・上司や同僚はもちろん、取引先や関係者など、いろんな人の協力や合意があって、仕事は成立している。いいかい? ここ、大事なところだよ。
・自分ひとりで机に向かって、自分ひとりで問題を解いて、自分ひとりでいい点数をもらって、それで周りから認められるのは、学生までの話なんだ。
・だから企業は人を採用するとき、学歴やペーパーテストだけで判断しようとせず、どんなに手間をかけてでも面接をする。
・その人の優秀さよりも、「この人と一緒に働きたいか?」を優先するんだ。
・もし、きみが成績優秀な優等生だったら、特に気をつけてほしい。
5)ネガティブな話ほど、明るく話す
・ここで大切なのは、ネガティブな話ほど、明るく話すこと。暗くなっちゃいけない。
・深刻な顔をして挫折や失敗を語られたら、相手はどう反応していいのかわからなくなる。
・明るく話すからこそ、「ああ、この人はもう乗り越えているんだな」という安心感につながるんだ。
・どうやったら明るく話すことができるのか? そこはもう、練習するしかない。
・特に、自分の失敗談、挫折やコンプレックスについては、紙に書いていくのがいいと思う。
・だいたいひとつのエピソードにつき、1000~1200文字くらいかな。
・ちゃんとタイトルもつけて、ぼくの場合だと「背泳ぎUターン事件」とか「読書うんざり事件」とか、ちょっと遊び心のあるタイトルでね。
・それで400字詰め原稿用紙3枚くらいの文章を書いてみよう。
・書き終えたら読み上げてみる。
・これくらいの文章量だと、だいたい3分間のスピーチになるはずだ。
・音読して気になるところがあれば書きなおし、また読み上げる。そのくり返しだ。
たった一度の人生を変える勉強をしよう
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朝日新聞出版 (2015-03-06)
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