今年4冊目読了。

 

「自己啓発」は私を啓発しない (マイナビ新書) Kindle版

齊藤 正明 (著)

 

★★★☆☆ 何か一つのことで結果を出せればそこから拡げるのは割りと容易い

 

著者は1976年生まれ。人材コンサルタント・研修講師。大学卒業後、バイオ系企業の研究所に就職。業務命令によりマグロ船に乗船することに。マグロ船という閉ざされた空間に適したコミュニケーション術や仕事観に感銘を受ける。その後、マグロ船流コミュニケーションを人材育成に取り入れた研修を行うネクストスタンダードを設立。2011年TSUTAYAが主宰する「第2回講師オーディション」でグランプリを受賞。講演業界で最高峰と言われる年200回以上の講演をこなし、全国を飛び回る日々。
「マグロ船流仕事術」で成功した著者が語る自己啓発にハマった日々が本書のテーマ。
(www.amazon.co.jpから引用)

 

マルチ商法のような自己啓発にハマってしまった著者の経験を語っている。
自己啓発では啓発されなかったが、著者がどのようにブランディングしていったのか。
その過程が書かれている。
結局は自分では価値が無いと思っていた、マグロ漁船に乗った経験というのを本にしたところ、ブレイクして、それからは芋づる式に仕事が舞い込んできたという棚ぼた的な話し。
著者もこう述べている。
本がヒットする前は、マグロ船に乗せられたことを話してしまうと、その後でいくら言い訳しても、「ダメな人」というレッテルをはがせませんでした。
一方で本がヒットした後になると、今度は逆に「すごい人」というレッテルをはがせなくなってしまいました。
ヒットする前の「ダメな人」と言われていた自分も、ヒットした後で「すごい人」と言われる自分も、性格も能力もまったく一緒です。
ただ、たまたま出た結果だけで、他人からの評価がガラッと変わってしまったのです。
このことから、人というものは基本的には「人」を見ておらず、「つくりあげてきた結果」でしか他人を評価していないんだな、ということがよくわかりました。
相手の性格や能力をじっくりと知ってから「この人はデキル」「この人はデキナイ」と判断をするのはとても時間がかかるので、相手の実績を聞いて「何かすごい結果を出していればすごい人」だということにしたほうが、簡単に判断をくだせるのでしょう。
(本書より引用)
つまりは、結局ブランディングというのは、他人の評価から作られるもので、そこにはレッテルめいたものもある。
この事の示唆は、印象マーケティングというようなことも重要だということ。
何か一つのことで結果を出せればそこから拡げるのは割りと容易いということも言えるのかもしれない。