今年5冊目読了。
今年1冊めの四つ星
日本一「ふざけた」会社の ギリギリセーフな仕事術 (中公新書ラクレ) Kindle版
シモダテツヤ (著)
★★★★☆ とにかく振り切れている
著者は1981年、京都府生まれ。ウェブクリエイター。バーグハンバーグバーグ代表取締役社長。家入一真氏のスカウトにより2004年にpaperboy&co.に入社。2006年にWEBサイト「オモコロ」を立ち上げ、2010年に起業。
営業しない、ふざけられない案件は受けない。だけど依頼が絶えないプロモーション会社、バーグハンバーグバーグ。その社長、シモダ氏が企画術・仕事術のすべてをここに公開。
(www.amazon.co.jpから引用)
とにかく振り切れている。
どうやったらバズるのか、その一点に振り切れているからこそ、依頼が絶えないのだろう。
ブランディングや広告という側面から見ると、尖っている箇所がはっきりしているので、ポジショニングははっきりしている。
クライアントを貶めるような企画など、顧客企業のブランド価値を傷つける恐れもあるから、日本の大企業は絶対にそんなことはしないと思っていた。
だが、この本を読んで、意外とそういう路線も稟議を通せる人がいるんだということが一つの気づきではあった。
本書は著者がふざけていて、文章がうまいのでインパクトはあるが、前編ふざけているかというとそうでもなく、ストレートに価値を提供している箇所もある。
例えば、著者はこう述べている。
俗にバズる(話題になる)と呼ばれる現象を起こす上で、TwitterやFacebookといったソーシャルメディアを意識することは絶対に欠かせません。
そのバズる必要のあるコンテンツを作るとき、バーグハンバーグバーグでは「いかにしてツッコませるか」ということを特に大事にしています。
ソーシャルメディア時代の現在は、「ツッコミ=ツイート」とも言えるからです。
(本書より引用)
また、こうも。
さて、このギャップを使った企画を作る上で重要なことは、ベースとなる「常識」が何かを考えるときに、その判断や感覚が独りよがりにならないようにすることです。
当然ですが、その「常識」という感覚がどれだけ世の中に浸透していて一般的なことなのかを理解していないと、生み出す「落差」が小さくなり、おもしろさやインパクトの効果も薄まってしまいます。
また、その「常識」が浸透している規模が小さく、マニアックすぎて知らない人が多くいる場合では、たとえ一部の人には受け入れられても、多くの人の話題にのぼることは難しくなるでしょう。
身内にだけウケるようなコンテンツを作ること、それは僕たちのような仕事をするものにとって、最も評価に値しないものだと思います。
あくまでベースにするのは、新しいモノや個性的な感覚ではなく、十分に世の中に浸透した「クラシック」なものを選ぶのが基本なのです。
ですので、この本を購入された皆様、「この本は新書だし、ためになる情報が入っていて当たり前」と思って読み進めていらっしゃるかもしれませんが、それこそがギャップ。
ここまで書いてきたことはすべて今作った、それっぽい嘘なので使い方には気を付けてください。
(本書より引用)
最後におちゃらけることも忘れてはいないが、ロジカルに良い企画を作るにはということを説明している。
企画脳を作りたい方にはおすすめ。