家で勉強するとき、
予備校生とは違い自由がきく分、勉強がキツくて怠けてしまうこともある。
ただそこは、予備校に行ってないだけで、自分は「受験生」なんだという自覚を持ってほしい。
予備校生なんかに絶対に負けないと、強い意志を持ってほしい。
そこで、宅浪の心得を一つ。
【宅浪10箇条】
①『受験生としての自覚を持つ』
勉強は毎日やるのは基本中の基本。
これだけは疎かにしない!
②『体調管理に気をつけること。』
睡眠時間はなるべく7時間!
勉強といえど「身体が資本」なので、
一日三食,睡眠,適度な運動は必ず!
脳のエネルギーになる炭水化物は必ず摂取すること。
また、適度な運動は頭の中を活性化させます。
でも、どうせ運動するならスパートを駆ける時期や、一般入試の連チャンで体力が消費してしまうので、
体力を増やしてくれる「ウォーキング(ようは散歩)」がオススメです。
ウォーキングは体力を増やすだけでなく、体重が増えにくい身体になりますから、
受験期とはいえど思春期の皆さん。
容姿を気にする人も多いと思うので、スパートを駆けたときに運動量が減ってしまっても、
あまり体重を気にしないようになり、勉強以外の事を考えずに済みます(個人差はあると思いますが)。
ちなみに運動は、科目と科目の間にやるのが有効です。
③『自宅を限りなく予備校に近づける!』
予備校に通ってないからといって、朝寝坊するのは×。
夜更かしもしかり。
予備校に通っていなくても、
「自分の机が予備校」という意識を持って、毎日の勉強に取り組む。
また、ジャージやパジャマを着たまま勉強するのではなく、
外に出るときの普段着で机に向かうこと。
気が引き締まって集中できるようになり、グダグダしなくなる。
④『復習はなるべく早いうちに!』
一回目と復習の間を一日以上空けてはいけない!
なるべく記憶の鮮度が劣化しないまま復習する。
一週間なんて空けたら、復習する問題が解けなくなり、やる気が落ち、その日は復習だけで終わる。
これはもはや、「復習」ではないし、時間の無駄になってしまうので、
とにかく復習は早いうちに!!
⑤『スケジュールを守る!』
漠然とした計画ではダメ!
毎日のスケジュール
参考書を解くペース
過去問に取り組む時期。
いくら面倒でも『毎日のスケジュール』だけは立てておく。
バラついたスケジュールや時間配分はNG。
朝寝坊,夜更かしなんてもってのほか!
予備校に通っていないのだから、予備校生よりキツいスケジュールで行動することは覚悟しなさい。
また、徹夜の勉強は逆効果!
受験勉強は短距離走ではなく、1年の時間を掛けて走る長距離走。
徹夜して一気に片付けようとか、頑張ろうとか思わずに、
毎日少しずつ慌てずに進めばいい。
上に挙げたようなスケジュールの崩れや、自分の「甘え」はダラダラの原因にもなる。
また「50分勉強10分休む」のように、脳内が休めるように、勉強時間を延長せずに、きちんと休憩を作る。
ちなみに、僕の平日のスケジュール
(理系,化学>物理,センター5教科7科目)は…
7:00 起床
7:00~8:00 復習
(重いモノは後、ここでの復習は"解体英熟語"や古典単語などの軽いモノ)
8:00 朝食,朝の支度
(うざったいので寝癖は直す)
9:00~9:50 復習
(全科目復習するつもりでいくが、時間が限られているので重いモノから解く
解けなかった問題は、その科目の最初の10分くらいを復習に使う)
10:00~10:50 古典or漢文
11:00~11:50 現代社会
12:00~12:50 物理
(順番を入れ替えれば、気分転換にもなる)
12:50~13:30 昼食
13:40~14:30/
14:40~15:30 数学
15:40~17:00 自由時間
17:00~17:50
18:00~19:00 化学
19:00~20:00 夕飯
20:00~21:20 復習
(主に今日やった内容)
21:30~23:00 英語
23:00 風呂
0:00~1:30 単語・熟語
1:30 就寝
⑥『1回目は間違える前提で解く』
東大に受かる人は復習するまでも無く一発で解いてしまうらしいですが、
そんなマネは絶対にせず、一発目は間違えるつもりで取り組む。
恥ずかしいことはないので、1発目は堂々と間違いてよいが、
復習では必ず正解するようにする!
復習しても解けなかったら正解するまで繰り返し復習する!
⑦『音楽は勉強の味方!』
モーツァルトの音楽は成績を伸ばすという。
だが、そんなの関係ない。自分の好きな音楽をかければいい。
一浪目の時に試したが、クラシックが好きでないと飽きる。
自分の好きな歌手はもちろん、気になっていた歌手の曲もこの際聞いてみてもよい。
CDは近くの図書館で借りられる所も多くなっているので、それを利用すればよい。
個人的には、落ち着いた音楽よりアップテンポな曲をオススメする。
眠くてもしなければならないときには、「気付け」として使える。
ちなみにだが、この1年間で
"SOUL'd OUT"の"To All Tha Dreamers"というアルバムを150ループはさせていて、
なおかつ毎日歌いながら勉強していたので、
すっかりラップが歌えるようになってしまった(笑)
受験後期からは、英語のリスニングCDを入れてもよい。
ただしこれには条件がある。
1.英語の時間でリスニング対策の時間を作り、
そこでやったスキットのみを使う。
勉強しながら初めて聞く英文を聞くのはツライ
2.英語をしながらリスニングは混乱するだけ。
英文を見ながら、別の英文を聞くので、ただただ邪魔。
やるなら、英語以外の科目,英単語の時だけ
3.スピードが2段階収録されているものを使い、速い方で聞く。
勉強しながらリスニングをするとはいえど、
本来の科目の勉強の妨げになるので、じっくり聞くのは逆効果。
聞き流すくらいで充分。じっくり聞くのはリスニング対策の時間の時だけ。
⑧『"ご褒美"と"罰"を自分に与える』
そのままです。
例えば、
「1週間の勉強を1科目もサボらなかったから○曜日に○○しよう」とか、
「次の模試で志望校B判定以上だったら○○しよう」とか
「今日はあの科目をサボったから○○は抜き」など、
頑張った自分をほめてあげたり、
怠けた自分を戒めるようにする。
⑨『参考書は自分のレベルに合わせる』
よく聞く言葉に「質より量」「量より質」という言葉がある。
これらの「質」とは、
どれだけそれが良問かではなく、
どれだけその問題が、
『自分のレベルにあっているか』ということ。
また大学受験は、
「質より量」でも無く「量より質」でも無く
『質と量両方!!』
難しそうに見えるが、
質がよければ量は勝手についてくる
⑩『試験開始1秒前まで受験勉強!』
これは僕の体験談なのだが、
本番の試験会場では、
「これ以上勉強しても仕方が無い」とカッコつけて、
試験会場で雑談したり眠ったりして、試験が終わると「出来なかった」と愚痴る奴。
大声でいってやる…
「アホかぁぁぁぁぁぁーーーーー!!!!!!!!!」
試験が始まるまでの時間は皆対等に与えられているが、
その時間を生かすも殺すも自分次第。
そして、なるべくその時間を生かしたいというのは受験生皆そうだろう。
だったら、ムダだと思わずに試験上でも受験勉強!
現に、今回のセンター現社,化学では、試験当日の朝にやった確認問題がそのまま出題され、
1年前の青山学院大の化学では、試験1秒前まで見ていた問題がそのまま出たりと…
このようなことが結構ある。
たった1点のために、悔しい思いをしてきた人達を、
中学受験の時にたくさん見てきた。
たった1点,されど1点。
だから、その1点のためなら、どんなにカッコが悪かろうが、試験会場でも勉強してください。
ホントにカッコ悪いのは、試験に落ちることだということは、
宅浪の人なら嫌というほどわかってますよね。
以上10箇条です。
ホントはもう少しあるのですが、特に重要なモノを載せたつもりです。
宅浪になってしまった皆さん。
きっと僕と同じように、予備校に通っていない分、勉強以外のことで苦しみ、悩むこともあると思います。
そういう時は、誰かに話すのが1番良いのは確かです。
ただ、他人に話したくないときは、
この際、じっくり悩んで考えてください。
浪人生活は、勉強するだけの時間ではありません。
現役の時には見えなかったものが必ず見えてくるはずです。
その時に、悩みが生まれたら、解決するまでじっくり考えてください。
時間はかかるかも知れませんが、その時出した答えは、自分を強くたくましくさせます。
そしてそのヒントは、意外と近くに落ちているものです。
地獄を見ながら強くなって、たくましくなって、自分が一回り大きくなったと感じた時、
人生の中でも大きなものを手にするはずです。
だから、宅浪だからと可能性を潰さないでください。
僕のように2浪しないように、無理しない程度に努力し、日々精進してください。
そして合格を掴んだとき、
『浪人して良かった』と心の底から思えるような、
そんな有意義な浪人生活を送ってください。