3歳の次女はピンクに並々ならない執着がある

ピンク色、あるいは桃色、はたまた薄紅色という色彩をこよなく愛するピンク教の狂信者である


服でもなんでもピンク色と見るや「〇〇ちゃん、これがいい!」と言って飛びつき、お菓子のおまけでピンク色のアクセサリーなんかが出ると「やったー、〇〇ちゃんのピンクだー!」といって飛びはねて喜ぶ


可愛いと言えば可愛いのだが、日用品にまでそれが波及するとややめんどくさい

自分のお皿の柄が橙色で長女のお皿の柄がピンクだとそこから争いが始まる

長女はピンクに対して執着してないはずなのだが、「それ〇〇ちゃんの!」と言われると易々とは渡したくなくなるのか、あーだこーだ言って渡したがらないため最終的に取り合いに発展する

以前から長女が使っていたキティちゃんのピンクの箸も次女が使いたがるので我が家には2膳ある

これも新しいのを1膳買ったら、古いのと新しいのを誰が使うかで揉めて結局古いのを捨てて新しいのをもう1膳買ったのだ

古い箸にとってはとんだ災難である

「え?うそ、俺捨てられンの…?塗装は剥がれてるけど欠けてもないし、まだいけるよ!俺まだやれるよ!!ねぇ、ねえってば!ぉ‐ぃ…

と思っていたかどうかは定かではないが、彼(彼女?)は燃えるゴミの日に収集車にドナドナされていった


服も全てピンクを好むので保育園のない日は大体全身ピンクコーディネートである

ピンクと白の帽子を被り、ピンクのワンピースに腕を通し、ピンクのストレッチパンツと、何故か足元だけアナ雪のエルサの水色の靴下を履いて完成である

そのコーディネートどうなってんの?って思っても本人は鏡を見てうっとりしている


さらに次女はハート至上主義者でもある

彼女にお土産を買うときはピンクであることとハート形であることが必要条件だ

ピンクのハートなんてどストライクだ

そんな彼女は時にハートじゃないところに無理やりハートを創り出す

ある時はトンカツをくるくる回して、特定の角度のところで「あ、これハートの形だ!」と宣い、どう見ても丸いハンバーグの一部をかじって「あ、ハートになった!」と喜んでいる

それ、ハートじゃないじゃん、と言っても彼女は動じないし認めない

次女がハートと言えばそれはハート形なのだ


というわけで、次女の服もグッズもハート&ピンクの比率が増えてきたのだが、ここに来てなんとにシフトし始めた

きっかけはプリキュアの新シリーズである

主役が二人(一人と一匹?)いて、そのうちの一人(キュアフレンディ)が紫を基調とした服を着ている

次女はフレンディが大好きなのである

もう一人(一匹?)のキュアワンダフルがピンクの髪にピンクの服を着ているのにも関わらず、である

理由はどうあれ、ピンク教にとってはとんでもない背信行為である

その神罰は本人ではなく2着で990円の大きめのピンクパジャマを買ってしまったパパに下りつつある