いつもチャンスではありません | 松下誠の投資家を元気にするブログ

松下誠の投資家を元気にするブログ

今、最も支持されているカリスマトレーダー松下誠が、毎日の市況やトレードの心構え、資金管理やルールなど、実践に即して相場を語ります。毎日のメンタルコントロールに最適です。

おはようございます、松下です。


個人投資家の質問に答えていると、
その人の課題がすぐに分かります。


最近多い課題は、
「チャンスではないのに売買している」
というものです。


ルールの項目で言うと、
環境認識ができていません。


今の個人投資家は、
確実に、リスクを軽減して
利益を上げたいという願望を反映して、
短期売買志向の人が多くなっています。



短期売買で勝率を高くする
最も確実な方法は、
トレンドが強い環境を選んで、
ブレイクアウトでエントリーします。


今の株式市場は、
2月から3月にかけてのコロナショックからの
暴落から戻りを試す局面であり、
決して強いアップトレンド環境ではありません。


しかしこの環境下で、
勝率を高くしたい短期志向の
個人投資家が売買を始めています。


これは全く的外れな環境認識です。


順張りのブレイクアウトで、
勝率の高い短期売買を選ぶことを
否定はしませんが、
それに適した環境が訪れるのは
もっと先です。


おそらく年後半になるのでは
ないかと思っています。


それまでの間は、
環境が適切でない以上、
お休みです。


「休むも相場」であり、
資産や資金を増やすために
積極的に休みます。


個人投資家の多くは、
いつも売買をしており、
オーバートレードが原因で負けていきます。


そのオーバートレードの一つが、
環境認識のまずさによる、
売買のし過ぎです。


今、あなたが本当に勝てるチャンスなのか?


これに自信を持って答えられる時にだけ、
売買するようにしてください。


そうすれば損失が減り、
それが利益につながってくるでしょう。