損をする準備 | 松下誠の投資家を元気にするブログ

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今、最も支持されているカリスマトレーダー松下誠が、毎日の市況やトレードの心構え、資金管理やルールなど、実践に即して相場を語ります。毎日のメンタルコントロールに最適です。

おはようございます、松下です。


先日開催したオンライン相談会で、
事前の質問を確認しながら
気づいたことがありました。


それは、

「損をする準備ができていない」

ということです。



これを見ても、
何を言っているのか、
分からないと思います。


個人投資家は、利益を上げたいと思い、
どうやったら利益が上がるか、
どうすれば上がる株が分かるかと、
常に利益のことばかりを考えます。


当然損をすることなんか、
考えていません。


しかし実際には、
全ての売買で利益を上げることはできません。


これは、必ず損をする、
ということを意味しています。


損をするのは痛みであり、
混乱や失意を招きますので、
本来であれば事前に十分に
準備しておかなければいけません。


実生活で考えると、
これからケガをしたり、
病気になったりする予定があると
いうことなのですから。


しかし投資家は、損をすると
考えるのが嫌で、それから目を背け、
利益のことばかりを考えます。


そしてすぐに損をします。
それも大損を。


今回のコロナショックがそうでした。


コロナショックでは、
世界中の投資家が大損をしました。


この大損に対して、
事前に十分な準備ができていなかった人は、
パニックになり、気が動転し、
資金が破綻し、市場から退場させられました。


しかし、損失に対する準備を
十分に行っていた人は、
計画通りに損切りし、資金を守り、
次の投資に備えています。


これは市場の下落のたびに
繰り返されていることです。


「損をする準備」ができていなければ、
文字通り命がいくつあっても足りません。


投資で利益を上げるということは、
損をする準備をするということです。


その準備とは、
買いタイミングを厳選することであり、
厳密に環境認識を行うことであり、
適正なサイズで売買することであり、
正しい損切りを決めて実行することであり、
適切な利食いポイントで利食いすることです。


これらは全て、「資金管理」です。


利益を上げ続けたければ、
常に損をする準備をしましょう。


それが投資です。