「沖縄セルラー電話」モバイル契約数シェア沖縄県5割…「成長領域」拡大へ、海外市場も狙う

沖縄セルラー電話・宮倉康彰社長(那覇市で)
沖縄セルラー電話・宮倉康彰社長(那覇市で)

沖縄セルラー電話 宮倉康彰社長(62)

 通信事業は変化や競争が激しいが、スマートフォンなどモバイル契約数のシェア(市場占有率)は沖縄県で約5割を維持している。付加価値のあるサービスを提供することで、まだシェアを伸ばせる余地はある。

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 あわせて取り組みたいのが、成長領域の拡大だ。法人向けの課題解決事業は(売上高が)年10%以上、伸びている。(沖縄本島の)南風原町では7月、AI(人工知能)を使った乗り合いタクシーの実証実験を始めた。運転手不足の改善や渋滞緩和に貢献できるはずだ。医療分野でも、スマートウォッチ(腕時計型端末)で心拍数を管理する取り組みを進めている。

 通信は全ての産業のベースであり、親会社のKDDIグループが展開するドローンや自動運転システムといった事業もいち早く沖縄に導入し、経済発展に貢献したい。

 チャンスがあれば、成長領域の分野で海外市場も狙う。植物工場などを運営するアグリ事業では、東南アジア側からの引き合いも来ている。将来的には、生産システムを現地に輸出することも目指していく。

名所巡り撮影

 

 KDDI執行役員から沖縄セルラーに移った昨年春以降、名所巡りを楽しんでいる。社員からおいしい沖縄そばの店や眺望のきれいな岬など約30か所を聞き取り、足を運んでいる。今年6月にはミラーレスカメラを購入。感動した体験を記録に残したいと撮影の腕を磨いている。