48年ぶりに自力でのパリ五輪出場を決めたバスケットボール男子日本代表が、同五輪の1次リーグ(L)初戦で対戦する23年W杯王者・ドイツと、直前に異例のテストマッチを行う予定であることが7日までに判明した。FIBA(国際連盟)、ドイツ連盟がすでに公表しており、五輪での対決8日前の7月19日にベルリン開催。両チームともにNBAで活躍する主力も集い、五輪本番に向けた互いの狙いもある“前哨戦”となりそうだ。 【写真】渡辺雄太、美人妻と最新夫婦ショット「素敵すぎる」  目を疑う前代未聞の一戦が組まれた。日本はパリ五輪で1次LのB組に入り、7月27日の初戦で23年W杯を制した世界ランク3位のドイツと戦う。何とその8日前の19日、FIBAは練習試合の日程に「日本対ドイツ」と記載。日本側は未発表もドイツ連盟は、五輪抽選後にアップした男子代表の日程の中に「7月19日VS日本」と記している。  五輪本戦で対戦する国同士では極めて異例だが、ドイツ連盟と日本協会は互いの発展、強化のためにパートナーシップ契約を結ぶ関係でもある。五輪8強入りを狙う日本にとって、早めに欧州に入ってのドイツ戦は、五輪での開催国・フランスとの完全アウェー対策の好機。また、1次Lは3戦全て欧州国となる可能性も高く、シュレーダー(ネッツ)ら複数のNBA選手を擁する強豪とのテストマッチで、対欧州勢への自信を深める狙いもありそうだ。  「バスケットボールフェス」と題し、ドイツ連盟は7月19日にベルリンで男女代表の試合を開催予定。五輪に向けた機運を高める狙いもあり「試合を楽しみにしている」など担当者の談話も掲載し、日本についてはNBA選手の八村塁(26)、渡辺雄太(29)、強力なジョシュ・ホーキンソン(28)と中心選手の名前を挙げて紹介。観戦チケットも販売されている。  日本、ドイツともに五輪代表ならNBA選手もそろい、12人で最終調整の場となる。本番に向けた事前合宿の中で例のない直前の“直接対決”が実現すれば戦術、コンディションなど多方面で興味深い戦いとなる。  ◆他競技の大舞台前のテストマッチ  ▽サッカー W杯直前の強化試合で、本大会1次リーグ(L)同組チームとのマッチメイクはしないのが通例。  ▽女子ソフトボール 競技が普及している強豪国が限られ、日本は五輪前などでも米国やカナダなどと頻繁に試合を組んできた。  ▽ラグビー 国際大会の時期が限られており、15年W杯の1次Lで同組となった米国と、本大会約2か月前にパシフィック・ネーションズカップで対戦して18―23で敗戦。10月の本大会では28―18で雪辱した。23年W杯では1次L同組のサモア代表と、7月22日に対戦して22―24で黒星。本大会(9月29日)では28―22で勝利した例がある。  〇…五輪2大会連続メダルを狙うバスケットボール女子日本代表は、FIBAによると、五輪直前の7月19日に21年東京五輪銅メダルで開催国・フランスとテストマッチを実施する予定。フランス連盟も「最後のリハーサルとして、五輪準優勝の日本と対戦」とホームページに記載した。日本は五輪の1次リーグC組で女王・米国、ドイツ、ベルギーと戦う。