50号 2023年3月

沖縄文化研究所創立五〇周年 歴代所長寄稿文

  • 沖縄文化研究50号表紙.jpg中村哲法政大学総長と沖縄文化研究所   飯田泰三
  • 中野好夫さんの思いを引き継いで — まずは知ることから —  屋嘉宗彦
  • 所長を二度、経験して  中俣均                             

論文

  • 琉球文学の表現、唱えられる神話 —『久米仲里間切旧記』を資料として—  島村幸一
  • 「ザー」の発掘調査にみる宮古島狩俣集落と祭祀の展開  石井龍太
  • 近世琉球の「掠入」と生子証文の機能  伊集守道
  • 寛文期前半の琉球・薩摩間における借銀交渉 —「唐商売方式」の成立過程—  伊藤陽寿
  • 返還後の沖縄で自衛隊はなぜ受け入れられたか — 一九七二~一九七五 —  小口晃平
  • 『おもろさうし』における神女の招請と対面 — 第一二と第七のオモロの検討から —  澤井真代
  • 地租改正以前の奄美群島喜界島における村別生産活動の地域格差と寄高  島﨑達也
  • 明清交替と琉球暦学の変容 — 楚南家旧蔵『廸吉全書』を中心に —  徐仕佳
  • 蔡温による修史と第二尚氏の系図・廟制  前村佳幸                           

研究ノート

  • ニコライ・ネフスキー旧蔵『おもろさうし』について — 天理図書館蔵『おもろさうし』巻十、解説と校異・翻刻 —  末次智

49号 2022年3月

論文

  • 未完の地図―森崎和江と沖縄闘争の時代―  大畑凜                                                                                            沖縄文化研究49表紙.png
  • 近代沖縄における校長の組織化過程―校長会の運営実態を分析視点として  藤澤健一
  • 琉球処分をめぐる李鴻章の外交基軸―琉球存続と分島改約案  山城智史
  • 弔いの場をひらく―沖縄戦体験者の家族のナラティヴを通して―  山本真知子                               

研究ノート

  • 奄美群島喜界島における明治初期の村別人口と家畜―「喜界島各村地理表」の検証を目的として  島﨑達也
  • 長期占領下沖縄の保健医療システム―保健所を中心に―  杉山章子

48号 2021年3月

論文
  • 琉球の御拝ツヅ(ミハイツヅ)  島村幸一 無題.png
  • 琉球王国における石碑作成に関する研究  矢野美沙子
  • 19世紀沖縄の葬墓制とその変容―沖縄本島北部地域の事例を中心に―  加藤正春
  • 琉薩間航路を往環する大型馬艦船の運用について  三枝大悟
  • 山之口獏の詩篇における故郷の名称の変容  伊野波優美  
研究ノート
  • 祭祀の変容と継承問題―伊平屋島字田名のウンジャミとシヌグを事例に―  カーズ・バーバラ

47号 2020年3月

論文
  • 宮古島の士族「忠導氏仲宗根家」の家譜叙述 ―「八重山征伐」をめぐる悲劇譚と「征服」譚―  島村幸一   47号.jpg                                                                         
  • 1960年代の沖縄観光について  桜澤誠
  • 新資料から読み直す宮古島でのドイツ商船漂着(一八七三年)の経緯―イギリス船カーリュー号の関与と乗組員の数を中心として―  辻朋季
  • 琉球王朝末期の廟議-寝廟と太廟の神主配置  前村佳幸
  • 「シマ宇宙」への通路 ―宮古・南洋・八重山―  澤井真代
  • メディアを往復する『風音』――映画化、作者、コンテクスト  藤城孝輔
研究ノート
  • 廃琉置県処分後の沖縄統治と風説 ―「久米島出張復命書」を中心に―  前田勇樹
  • 「軍政」から「民政」へ 米国統治移行期における沖縄の保健医療システム  杉山章子
新崎盛暉先生追悼特集
略年譜
主要著作
追悼文
  • 沖縄で生きた父と私  新崎盛吾
  • 共同研究「ミクロネシアと沖縄」をご一緒して  今泉裕美子
  • 戦後沖縄にしか生まれ得なかった人間像  梅田正己
  • ことばといき方と  親川裕子
  • 新崎盛暉さんと宮里政玄先生  我部政明
  • 新崎盛暉さんの周辺にいて  我部政男
  • 『けーし風』の集いをめぐって想起すること  鳥山淳
  • 沖縄大学中興の祖  仲地博
  • 新崎盛暉さんとの47年  西泉
書評論文
  • 新崎盛暉『私の沖縄現代史:米軍支配時代を日本(ヤマト)で生きて』岩波書店2017  阿部小涼
研究ノート
  • 新崎盛暉の仕事から学ぶこと  屋嘉宗彦
  • 沖縄資料センターから法政大学沖縄文化研究所へ  大里知子
追悼論文
  • 「吹きかえし」の風を待つ少年—東峰夫「オキナワの少年」と一九五〇年代の沖縄—  若林千代
  • 繰り返されるコモンズの収奪にどう抗うか──新崎盛暉と一九七〇〜八〇年代  上原こずえ
  • 米国は1965年の宮古農民「暴動」をどう見たか  古波蔵契

46号 2019年3月

論文
  • 勢理客文吉=イスマイル・B・セリキャクの歴程:沖縄・硫黄島・インドネシア  後藤乾一                                                                            46号.jpg
  • 種子どりとにぎりめし:シラを舞台とした季節儀礼の比較研究から  藤井紘司
  • 宣教医ベッテルハイムの琉球王国宣教とそのイギリス帝国宣教史上の意義  渡邊公夫
  • 近代沖縄の教育会における役職者の変容過程:一八八〇年代から一九四〇年代はじめまでの人的構成  藤澤健一
  • 大城立裕の文学形成と『琉大文学』の作用:一九五〇年代の〈沖縄〉文学をめぐって  柳井貴士
研究ノート
  • 沖縄と済州島における伝統住居の空間構成の比較  朴賛弼
報告
  • 宮古島市池間島の祭祀と漁業:足跡と再生に向けて  加藤久子

45号 2018年3月

論文
  • 女立ちの成立 : 御冠船踊りの近代化と琉球舞踊  板谷徹                                                                                                                                                                                        45号.jpg
  • 「沖縄文学」の特異性と可能性  大城貞俊
  • 琉球王府の雨乞い儀礼 : 尚家文書「雨乞日記」「雨乞御代参日記」と雨乞いのオモロにふれて  島村幸一
  • 海兵隊協力映画、米日琉合作映画、宣伝映画としての『戦場よ永遠に』(一九六〇年)  名嘉山リサ
  • 一九世紀中葉の琉球における宣教様相とキリシタン禁制 : フランス人宣教師を中心に  下岡絵里奈
  • 近世琉球における才府就任 : 旅役と地頭所分配の関係をめぐって  山田浩世
  • 一八七〇年代前半の琉球(藩)における官公調査 : 鹿児島県管轄期と外務省管轄期を中心に  前田勇樹
  • 占領期沖縄における土地接収と生活補償をめぐる折衝過程 : 伊江島の陳情者の座り込みまで  岡本直美
  • 米施政権下における北部訓練場の軍事的土地利用はいかになされたか  森啓輔
  • 近代沖縄における学務担当者の変容過程 : 一九〇〇年前後から一九四〇年代はじめまでの人的構成  藤澤健一