沖縄テレビ放送株式会社(おきなわテレビほうそう、Okinawa Television Broadcasting Co., Ltd.[注 1] 略称OTV)は、沖縄県放送対象地域としたテレビジョン放送事業を行っている、特定地上基幹放送事業者である

沖縄テレビ放送
英名Okinawa Television
Broadcasting Co., Ltd.
放送対象地域沖縄県
ニュース系列FNN
番組供給系列FNS[1]
略称OTV
愛称OTV
沖テレ
沖縄テレビ
OTV沖縄テレビ
呼出符号JOOF-DTV
呼出名称おきなわテレビ
デジタルテレビジョン
開局日1959年11月1日
本社900-8588[1]
沖縄県那覇市久茂地
1丁目2番地20号[1]
北緯26度12分49.88秒東経127度40分41秒
演奏所本社と同じ
リモコンキーID8[3]
デジタル親局那覇 15ch
アナログ親局那覇 8ch
ガイドチャンネル8ch
主なデジタル中継局
主なアナログ中継局
公式サイトhttps://www.otv.co.jp/
特記事項:
アナログ親局・リモコンキーIDはともにFNN系キー局のフジテレビジョン(東京)・FNN系列準キー局の関西テレビ放送(大阪)と同じ8ch。

通称沖縄テレビコールサインJOOF-DTV(那覇 15ch。詳細は後述)。

フジテレビ系列FNNFNS)に属しており、デジタル放送のリモコンキーIDはアナログ親局の8chから「8」でキー局のフジテレビ・準キー局の関西テレビと同じ。

創立当初よりフジテレビが関わっていたことからFNN系列のテレビ局となっており、同系列のフルネット局である。現在はフジテレビ系の全国ネット番組は、原則として全て放送されるようになった(一部の番組は、時差ネットまたは未ネット)。

しかしながら、沖縄県には日本テレビ系列局(NNN/NNS)が無いため[注 2]、フジテレビ系のローカル枠の時間帯に日本テレビ系列の番組も一部放送されている[注 3] 他、毎年夏放送の『24時間テレビ』、『高校生クイズ』および年末年始の『高校サッカーの中継』(沖縄県大会および全国大会の沖縄県代表絡みの試合)にも参加している。

本局初代社長の具志頭得助はフジテレビの前に日本テレビを訪れ、「時期尚早」と断られている[4][注 4]

かつてはホームページのリンク集にFNSやフジテレビ系列各局の他に日本テレビテレビ東京のアドレスが掲載されていたこともあった。

なお、本土復帰前の一時期(1965年3月-1968年9月)に日本放送協会(NHK)の番組も放送していたことがあり、OTVが独自にスポンサーを付け、NHKの番組をCM付きで放送していた。

フジテレビ系列の深夜アニメ枠『ノイタミナ』に関しては、1度も放送実績が無い[注 5]

大東諸島では、2011年7月22日に北大東島南大東島にて、NHK・在沖各社と同時に地上デジタル放送中継局が開局した。これにより、これまで放送されていなかったOTVのローカル番組が視聴可能になった。さらに、日本テレビ系やテレビ東京系の番組を含む、ローカルセールス枠の番組も視聴できるようになった。

以前は代替として、フジテレビなど在京各社により東京から衛星通信で送られていた、小笠原諸島向けの中継波を受信し、地上波に変換して放送していたが、2010年6月30日に地上波での放送は終了。それ以降は総務省が地デジの難聴地域向けに行なっている、BSデジタル放送でのセーフティーネットで番組を流していた[注 6]。沖縄県内の情報は、電話回線により画面へのテロップ挿入で伝えられていた

主要株主はフジ・メディア・ホールディングス[注 7]、同社の持分法適用関連会社[5]。提携新聞は琉球新報[注 8] と西日本新聞社[注 9]。なおフジサンケイグループ産経新聞那覇支局が社屋内に入居している。

2010年2月、本社老朽化のため、沖縄県那覇東町会館(県立郷土劇場:旧沖縄県労働福祉会館)を落札することに成功したことから、今後会館を解体・新築後に移転を予定している。2014年には新社屋の建設へ向けてプロジェクトを開始したが、2021年9月時点で移転の目途は立っておらず、2021年5月に現社屋でマスター設備を更新したため事実上計画が頓挫した格好となっている。

主な受賞歴に『OTV報道スペシャル 水どぅ宝』で2022年日本民間放送連盟賞番組部門テレビ報道番組優秀賞[6] を『1031首里城の消防士たち~いま明かされる火災の真実~』で2021年日本民間放送連盟賞番組部門テレビ教養番組優秀賞[7][注 10]『菜の花の沖縄日記』で2018年日本民間放送連盟賞番組部門テレビ報道番組優秀賞[8] をそれぞれ受賞した。同賞は過去にも多数受賞している。