沖縄で見られる花の種類を紹介

サガリバナ

見頃:6月~7月

日本では沖縄や奄美のマングローブなど、湿地帯に自生しているサガリバナ。夏の一夜限りに咲く幻の花と言われ、4枚の花弁の先に繊細に広がる糸のような形をしています。白や淡いピンクが夜の暗闇に映える花で甘いバニラのような香りが漂うのも特徴です。そんなサガリバナの花言葉は「幸運が訪れる」。21時ごろから咲くので、旅の思い出に幸せ探しをしてみては。

■サガリバナが見られるスポット・花畑
・首里城近くの馬場通り(サガリバナの並木道)
・パレットくもじ

ハイビスカス

見頃:通年

南国と聞いて思い浮かぶ花の1つがハイビスカスです。比較的大きな花びらで赤や黄色などに咲き、沖縄では1年を通していろいろな場所で見ることができます。品種も多く存在し、紫のようなグレーなど、珍しい色のハイビスカスも目にできるようになりました。花言葉は「新しい恋」「繊細な美」。また、赤は「勇敢」、白は「艶美」というように色によっても花言葉が異なります。寿命は約1日と短命なのが特徴です。

■ハイビスカスが見られるスポット・花畑
・伊江島ハイビスカス園
・熱帯ドリームセンター

デイゴ

見頃:3月〜5月

沖縄県の県花が真っ赤に咲くデイゴです。明治時代中期に日本に来た花ですが『島唄』で歌われたことから、多くの人たちにも知られるようになりました。寒さに弱く、夏の到来を告げる花とされており、たまご型の葉っぱとトゲがあることも特徴です。沖縄三大名花の1つで、デイゴが満開になると台風の当たり年になるという言われも持っています。花言葉は「夢」「生命力」。

■デイゴが見られるスポット・花畑
・県総合運動公園
・平和祈念公園

テッポウユリ

見頃:4月〜5月

九州南部から沖縄にかけて咲いており、その多くは伊江島で見ることができるテッポウユリ。名前の由来は鉄砲に似ている形をしているからと言われています。特有の甘い香りは、まさに花言葉である「甘美」そのもの。そのほかにも「純潔」という意味を持っている花です。沖縄では毎年伊江島ゆり祭りが行われ、およそ100万輪のテッポウユリや世界のユリが美しく咲き誇ります。

■テッポウユリが見られるスポット・花畑
・県総合運動公園
・リリーフィールド公園

ヒスイカズラ

見頃:3月〜5月

1つの茎に10輪ほどの花がつくヒスイカズラ。シャンデリアのように垂れ下がり、宝石の翡翠のような美しいブルーグリーンの花を咲かせる姿は、神秘的で幻想的。花言葉「私を忘れないで」の通り、ひと目見たら忘れないほど印象に残る花です。しかし、熱帯雨林地域にしか自生しない貴重な植物のため、原産地のフィリピンでは絶滅が危惧されています。

■ヒスイカズラが見られるスポット・花畑
・東南植物楽園
・海洋博公園 熱帯ドリームセンター

リュウキュウカンヒザクラ(琉球寒緋桜)

見頃:1月~2月

小ぶりな花々が色濃く緋色に染まることから名付けられた琉球寒緋桜。ヒカンザクラ(緋寒桜)と呼ばれることもあるサクラです。沖縄県内でサクラというと、この寒緋桜を指し、学校や公園などにも植樹されています。また日本で一番早く沖縄で開花するサクラとしても有名。名護市などでは毎年1月中旬から桜祭りが開催され、賑わいを見せます。花言葉は「艶やかな美人」。

■カンヒザクラが見られるスポット・花畑
・今帰仁城跡
・名護中央公園

クメノサクラ

見頃:3月

久米島に自生するクメノサクラ。本部町伊豆味でも見ることができます。久米島に生育していたクメノサクラを持ってきたものの、肥料にかけるお金もなく一時は絶滅寸前だったため、カンヒザクラに接ぎ木をして丁寧に育てられたことから幻のサクラと呼ばれているのです。そんな クメノサクラは白色で、徐々に中心部がピンク色に変わっていくことが特徴。ソメイヨシノのように、花びらがハラハラと美しく散っていきます。

■クメノサクラが見られるスポット・花畑
・本部町伊豆味
・奥武山公園

ブーゲンビレア

見頃:通年

熱帯性のつる性花木で、小さな白いがくを取り囲むように、葉が紫や赤、白に色づくのがブーゲンビレアです。落葉しても、次の葉がすぐに生えてくるため、1年を通して鮮やかな葉を楽しめます。沖縄でも至るところで見ることができますが、おすすめは東南植物楽園。園内には特大オブジェ「ブーゲンタワー」があり、SNSでも話題のスポットになっています。花言葉は「情熱」「熱心」「魅力」「あなたしか見えない」など。

■ブーゲンビレアが見られるスポット・花畑
・東南植物楽園
・海洋博公園 熱帯ドリームセンター

プルメリア

見頃:4月~10月

多肉質の花を咲かせ、甘い香りを強く放つプルメリア。白に黄色が浮かびますが、ピンクや赤もあり、ハワイで見かけるレイの材料としても知られています。見た目もぷっくりしていて可愛らしいですが、茎や葉から出る白色乳の樹液は有毒。皮膚炎などを引き起こすので、触るときは気をつけましょう。そんなプルメリアの花言葉は「気品」「日だまり」「情熱」「恵まれた人」「内気な乙女」です。

■プルメリアが見られるスポット・花畑
・海洋博公園 熱帯ドリームセンター
・東南植物楽園

トックリキワタ

見頃:10月~12月

秋から冬にかけて咲くトックリキワタ。1960年代にボリビアから日本に入り、沖縄で開花したと言われています。ブラジルなど南米が原産の落葉高木で、一輪が大きく、鮮やかではっきりとしたピンクの花が咲きます。開花すると、その名前の通りに、白い綿のようなものに包まれた種が出てくるのが特徴。花言葉は「尊敬」「信頼」「偉大」「崇高」「優秀」です。

■トックリキワタが見られるスポット・花畑
・銘苅家住宅
・国道330号線の古島ICから大平IC付近

イッペー

見頃:2月~4月

沖縄では「たくさん」という意味の「イッペー」。本土より開花時期が早く春頃に見頃を迎え、ラッパのような花を咲かせます。はっきりとした黄色い花が有名ですが、沖縄では伊豆味などでピンクのイッペー(モモイロイッペー)も見ることができるのです。そんなイッペーは沖縄県民に親しまれており、うるま市には「イッペー森」などがあります。花言葉は「秘密の恋」。

■イッペーが見られるスポット・花畑
・中央パークアベニュー裏手(イッペー通り)
・安里川沿い

シークヮーサー

見頃:3月~4月

沖縄と聞いて思い浮かぶ柑橘類と言えばシークヮーサーでしょう。県の名産品で、爽やかな酸味とまろやかな口当たりが人気ですが、実は1年に1度、白い花を咲かせます。甘さとかすかなすっぱさを感じさせる独特の匂いが特徴。ただし、沖縄でも北部の山間など、限られた場所でしか見られないため貴重な花とも言えます。花言葉は「優雅」。

■シークヮーサーが見られるスポット・花畑
・シークヮーサー花とみどりの里
・大宜味村シークヮーサーパーク

ゲットウ

見頃:4月~5月

「爽やかな愛」という花言葉を持つゲットウ。沖縄では「サンニン」と呼ばれ、親しまれてきました。特徴は、果物の桃のように白とピンクに色づく、連なった形のようなつぼみ。そこから黄色い花を咲かせることに加え、甘く芳醇な香りも独特です。ミネラルが豊富な種子を持つため、沖縄では古くより薬草として愛用されていましたが、近年、ポリフェノールが多く含まれていることが分かり抗酸化作用にも注目が集まっています。

■ゲットウが見られるスポット・花畑
・首里城公園
・ビオスの丘

サンダンカ

見頃:3月〜12月

1~3mの低木にビビットな赤やオレンジの花を咲かせるサンダンカ。沖縄三大名花の1つとして親しまれており、古くから庭園樹として栽培されています。1つ1つの花の形は2〜3cmほどと小さいのですが、たくさんの花を房状につけるのが特徴です。品種もいくつか存在し、最も美しいと言われる「スーパーキング」やあじさいのような丸い花びらを持つ「キネンシス」などがあります。花言葉は「熱き思い」「喜び」です。

■サンダンカが見られるスポット・花畑
・海洋博公園
・ビオスの丘

オクラレルカ

見頃:3月~4月

「良い知らせ」という花言葉を持つオクラレルカ。大人の背丈ほどある高さの茎に、紫色に黄色の筋が入った花を咲かせます。菖蒲のような凛とした花の姿が特徴ですが、実は、長く尖った美しい葉が生け花の花材に最適。葉の部分だけが出荷されるそうです。満開になった大宜味村のオクラレルカ畑の姿は、春を告げる風物詩。毎年多くの人が鑑賞に訪れています。