ROBOTICS;NOTES』(ロボティクス ノーツ)は、5pb.MAGES.)によるアドベンチャーゲーム2012年6月28日Xbox 360PlayStation 3用ソフトとして発売された。

その後、要素の追加やストーリーの一部整頓が行われた『ROBOTICS;NOTES ELITE』(―エリート)がPlayStation Vita用ソフトとして2014年6月26日に、PlayStation 4Nintendo Switch用ソフトとして2019年1月31日に発売された。また、2019年1月31日[2]には続編の『ROBOTICS;NOTES DaSH』(―ダッシュ)がPlayStation 4・Nintendo Switch用ソフトとして発売され、前作と続編を1枚のメディアに収録した『お得セット』も同時発売された。

概要[編集]

CHAOS;HEAD』、『STEINS;GATE』に続く、5pb.ニトロプラスコラボレーション企画「科学アドベンチャーシリーズ」の第3弾。『STEINS;GATE』のトゥルーエンドとなる世界線「1.048596」上における2019年の物語となる[3]。そのため、『CHAOS;HEAD』や『STEINS;GATE』の登場人物も登場する。

ストーリー
本作では、「少年少女たちの夢と青春」を描いた正当派の群像劇を土台に、近未来の科学技術によるネット犯罪・ロボット犯罪を扱ったSFエンターテイメント作品である。
グラフィック
前作まで静止画メインであったキャラクターを、リアルタイム3DCGでキャラクターを動かしており、ボイスシーンでは台詞にあわせて口パクするなど、グラフィック的に大きな進化を見せている。なお、見せ場については、従来通りのイラストを使用している。
メディアミックス展開
前作『STEINS;GATE』ほどの非常に大きな反響は得られなかったものの、ゲーム発売から4ヵ月後にはアニメ化。2013年には舞台化するなど、一定の人気を得た。その他、コミック化・ライトノベル化・ドラマCD化など、手広く行われている。

ストーリー[編集]

プロローグ
前作シュタインズゲートから9年後の2019年。世界線変動率「1.048596」。タブレット型端末ポケコンが日常に普及し、拡張現実が当たり前となった近未来。舞台は、種子島宇宙センターのある種子島の中央種子島高校。そこに在籍するロボット研究部(通称:ロボ部)は、廃部の危機に追い込まれていた。
部長の瀬乃宮 あき穂は「実物大ガンヴァレル」を実現すべく、教頭に莫大な予算申請をするが断られてしまう。再検討する条件として、二足歩行ロボット競技の全国大会「ROBO-ONE」で優勝することを要求される。あき穂は、唯一の部員で幼馴染である八汐 海翔を誘うが、彼は対戦格闘ゲーム「キルバラ」にしか興味を示さない。ロボットに詳しい下級生日高 昴に入部の勧誘をするが断られてしまう。
仕方なく、ジャンクロボット屋のドクの力を借りて、第一回のROBO-ONE優勝機体タネガシマシン3の改修に奔走するが、たった2週間という期間しかない無理が祟り、あき穂は持病の発作に襲われる。見かねた海翔は、ロボットの操作方法をキルバラと同じにすることを条件に、オペレーターを引き受ける。
ROBO-ONEでロボ部は快進撃を続け、決勝で前回チャンピオンのミスター・プレアデスと対戦するが、海翔に起きた『スローモー』の発作により超反応のカウンター攻撃を繰り出すも、DKOになり敗退してしまう。しかし海翔は、昴こそがミスター・プレアデスであり、ロボ部に入部したという体面を取って、強引に部の存続を教頭に認めさせる。
本編
昴に続き、引きこもりの天才プログラマー神代 フラウ、ドクの孫である内気なカラテ少女大徳 淳和らが入部したロボ部は、JAXAの支援を得て、東京万博に出展するため、二足歩行ロボット「実物大ガンヴァレル」の製作を開始する。
ある日、謎の電波障害の話を聞かされた海翔は、廃墟となった郷土資料館で偶然、居ル夫を通さないと見られない幽霊と噂されたAIキャラクターの少女愛理と遭遇する。そして、愛理の補完プログラムであるゲジ姉に言われるがまま「君島レポート」と呼ばれる謎のARアノテーションを発見する。それは、君島 コウと名乗る人物が残した、命懸けの告発文であった。
しかし、この時まだ彼は気付いていなかった。偶然見つけた「君島レポート」が、世界をどんな運命に巻き込んでいくのかを……。