偉大な芸術家はなぜ精神を蝕まれることが多かったのでしょうか? メンデルスゾーン、シューマンらは、精神を患っていたようです。 また精神病、神経症とは言われませんでしたが、ベートーベンも絶望して遺書を書いたり、 絵画の世界ではゴッホが自分の耳を切り落とすという奇行も残されています。 絵画や音楽の世界で名を残した人は、 概して生活が「変人」であったと呼ばれがちであったり、 性格が気難しいといわれたり、 なぜ精神疾患を持つ人や奇行などが目立っていたのでしょうか? 先天的に、 特定の分野で際立った才能を発揮するという点で、 アスペルガー症候群なども関係しているのでしょうか? あるいは、後天的に、 作品で本気で取り組み過ぎて精神をおかしくしてしまったのでしょうか? その他蛇足になりますが、 ベートーベン、ショパン、シューマン、シューベルト、スクリャービン、メンデルスゾーン ほとんどの音楽家が短命だったようです。だいたい30~50才で亡くなって居ます。 これは、芸術家云々関係なく、当時の人間の寿命としては平均的だったのでしょうか?

 

常人が足をつっこむと、取り返しのつかないことになりますよ。 「奇人」「変人」あるいは、「天才」だと理解して、 自分とは分けてこれからも生きてください。 奇人の気持ちが分かるようになったら、それは奇人です。 気になるようでしたら、 ユングの「創造的退行」などがヒントになります。 けれど、芸術家になる必要がなければ、足をつっこんではいけない領域です。

人は自分の見たいものを見る、といいます。偉大な芸術家には悲劇的な人生があった方が物語として盛り上がりますから。チャイコフスキーの自殺説なんかがその典型かと。これがただの食中毒だったらがっかりですよね。 メンデルスゾーンが精神を患ったというのは誰の説なんでしょうか? シューマンの精神障害は梅毒が原因だとされています。ベートーヴェンは30代のこれからという時期に聴覚をほとんど失いました。演奏家、作曲家にとって致命的とも考えられる事態に、遺書の一つくらい書いても不思議はありません。 どんな業界にも変人、短命な人は一定いるものです。比較的短命な音楽家だけを挙げたところで、リスト、フォーレ、R・シュトラウス、シベリウス、ストラヴィンスキーの寿命は説明できません。指揮者には70歳過ぎて活躍した「巨匠」がぞろぞろいます。現代日本では、自殺が交通事故死のほぼ3倍です

 

偉大な芸術家は、感性が鋭敏です。しかも才能に長けているので、仕事で無理しがちです。仕事に真面目に集中し過ぎて、ストレスに気付かずに、また、無理をするの繰り返しは、当然行われていたでしょう。そんな深い意味も無く、こう言った理由だと思います。感性が鈍感で、無理もしない人々は、精神を病んだりしません。ちなみに作曲家の寿命も、平均すると、可也長寿です。なぜかここら辺の作曲家だけ、短命がおおいのです。