お金ってすごく身近で価値があるものなのにボンヤリとしか知らなかったんだなあと実感。

漠然と「経済を学ぶ=効率的に稼ぐ方法を学ぶ」みたいに考えていたけど、そうではなく、経済の仕組みや世界との繋がりの中でお金がどう動いて来たのかを学ぶことで、日本の現状を知ってこれからどうしていくべきかを考えることなんだなと思った。金融のビジネスに携わる身ではあるが、必ずしも経済や金融の仕組みと社会制度をリンケージさせながら日々の事象を解説できないケースも多かったが、そのための大きなヒントを得ることができた。


特に、本来は紙切れでしかないお金を皆に価値あるものとして浸透させるのは、国家権力でもって意味を持たせる(国に一定のお金払わせる。でないと制裁を加える)ことが必要、との解説には今更ながらなるほどと納得。

著者の最後のメッセージにもあるが、今の社会はどう成り立っており、そのためには何が大事なのか、改善するにはどうすればよいかを考えるきっかけとなる良書。ぜひとも多くの人に読んでもらいたい。

(興味をもったので著者<ムギタロー>についてネットで検索。マルチなタレント性をもった人物であることを知った。今後フォローしていきたい)