3P不発の日本代表、ドイツに敗れてワールドカップは黒星発進…重要な初戦でアップセットならず

 

 8月25日にフィリピン、日本、インドネシアの3カ国で「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」が開幕。1次ラウンドのグループDに入る男子日本代表(FIBAランキング36位)が沖縄アリーナでドイツ代表(同11位)と対戦した。  日本は渡邊雄太(フェニックス・サンズ)が負傷から復帰。富樫勇樹、原修太(ともに千葉ジェッツ)、馬場雄大、ジョシュ・ホーキンソン(サンロッカーズ渋谷)とともに先発に名を連ねた。  ダニエル・タイス(インディアナ・ペイサーズ)に先制点を許すと、デニス・シュルーダー(トロント・ラプターズ)にもフリースローから得点を許して0-4。馬場がスティールからの速攻で初得点を記録すると、フランツ・ワグナー(オーランド・マジック)に得点を決められた直後に渡邊が3ポイントシュートを沈めた。  果敢に長距離砲を狙うなか、第1クォーター残り4分55秒から河村勇輝(横浜ビー・コルセアーズ)、吉井裕鷹(アルバルク東京)が出場。直後にホーキンソンが2つ目のファウルを犯し、川真田紘也(滋賀レイクス)も送り込まれた。しかし、相手の時間が続き、最初の10分間を終えて11-23と12点ビハインド。渡邊が7本放った3ポイントはチーム全体で12本中2本の成功にとどまった。  第2クォーター序盤は馬場がダンクを含む連続得点で勢いづけ、ホーキンソンがオフェンスリバウンドから奪ったフリースロー2本で加点。比江島慎(宇都宮ブレックス)も馬場への華麗なアシストを見せるなど、反撃の狼煙を上げたが、第2クォーター開始3分47秒にホーキンソンが3つ目のファウルを吹かれた。  第2クォーター残り3分37秒の時点で21-38と17点差。タイムアウト後には河村の3ポイントや渡邊のレイアップもあったが、シュルーダーのアシストからタイスにアリウープダンクを決められるなど、突き放され、31-53でハーフタイムを迎えた。前半終了時点でリバウンド数は15-24と9個の差をつけられ、ターンオーバーは8個。3ポイントの確率は上がらず、18本中3本成功で17パーセントだった。  第3クォーターはオフェンスリバウンドからホーキンソンが得点を決めれば、スティールからなどから渡邊が連続得点をマークし、開始1分20秒までに6-0のラン。馬場の3ポイントもあり、同2分33秒に17点差まで詰め寄った。モリツ・ワグナー(マジック)に連続で得点を与えるなど、再びビハインドが拡大。69-47と点差は変わらず、最後の10分間に向かった。  勝負の第4クォーターは開始3分52秒の時点で51-75と24点差まで広げられ、トム・ホーバスヘッドコーチはたまらずタイムアウトを請求。点差がつけられた状況でも渡邊がフェイダウェイを決めれば、馬場のアシストから豪快なアリウープを叩き込んだ。河村がチーム5本目の3ポイントで続き、富永啓生(ネブラスカ大学)も積極的にアタック。最後まで奮戦を見せたものの、63-81で敗れ、ホームでのワールドカップは黒星発進となった。  日本は渡邊がチーム最多20得点に6リバウンド2ブロックを記録したほか、馬場が15得点、ホーキンソンが9得点10リバウンドをマーク。チーム全体の3ポイントは35本中6本と、成功率17パーセントだった。  ホーバスHCがポイントに挙げた初戦を落とした日本は、27日にフィンランド代表(同24位)、29日にオーストラリア代表(同3位)と対戦する。