35分11秒の熱戦も! 沖縄一強い牛を決める闘牛大会
【うるま】沖縄一強い牛を決める春の全島闘牛大会は、立ち見客が出るほど盛況だった。全9試合中5試合は、10分以上もつれ込む熱戦。約3千人の闘牛ファンは大きな歓声と拍手を送っていた。
会場がひときわ沸いたのは、35分11秒の長期戦を繰り広げた常勝会テスリ華梨(840キロ)とちょこっとパンダ☆角金(850キロ)の軽量級優勝旗争奪戦だ。
序盤から両牛の激しいにらみ合いが続いた。常勝会が18分を過ぎた所で1歩前に押し込むが、ちょこっとパンダも後ろ足で体を支えつつ、相手の隙がないか狙い続けた。
両牛に疲れが見え始めた30分過ぎ、底力を見せたのはベテラン牛の常勝会。スタミナ切れでよだれを垂らしながらも、最後は得意の「突き」でちょこっとパンダを押し攻めた。
今大会で最長の戦いに、観客は「これぞ全島の戦いだ」「どちらもよく頑張った」と2頭をたたえた。
「ハーイヤ」と大きな声援を送っていたのは沖縄市の松島新ちゃん(3)。「楽しかった。闘牛、大好き」と牛のまねをして、友達におでこをぶつけ照れ笑いしていた。