中世の異端者たち (世界史リブレット)
著者 : 甚野尚志 山川出版社 (1996年7月1日発売)


作品紹介・あらすじ
正統と異端が織りなすダイナミズム。これは他の文化圏とくらべて、中世ヨーロッパ世界に特徴的な歴史事象である。ヨーロッパでは、中世の正統と異端の相克のなかから、宗教改革の理想も市民革命の精神も生まれたといってもよい。本書では、中世の異端者たちの理念と現実を、個別のセクトの教義と運動のあり方から描き出し、ヨーロッパ社会にとって異端とはなにかという問いに迫る。

・煉獄の観念は、教会が12世紀につくりだしたものであるが、ヴァルド派はこれを否定し、人間の死後の運命は天国に行くか地獄に落ちるか、二つの道しかないとした。そして彼らは、ヴァルド派の者は天国へ行き、そうでない者は地獄へ落ちると主張した。さらにまた、聖人崇拝も聖書にはない慣習として否定した。

・ヴァルド派のもう一つの特徴は、女性信者がとくに多かったことである。その数で、男性信者の数を上回っていたという。さらに、女性の完全者がいたことも、カトリック教会が女性司祭を認めなかったことに比べれば、特筆に値する。

私が悪いんですが、
異端者、というのが「ただのはみ出し者」という認識でおりまして。

宗教がらみの話でした。キリスト教の異端についての話。

読みましたがそこまで興味がなかったのが残念です。