千原ジュニア『14歳』あらすじ ジュニアさんの自伝的小説の内容とは?

『14歳』あらすじ・本内容

14歳の少年は学校へ行けなくなり、家に引きこもった。
焦りや不安で過ごす毎日。「普通」であることを求める親は、息子を理解できない。孤独の中で少年を理解して慰めたのは祖母だけだった。
そんなある日、兄から1本の電話がかかって来るが……。

千原ジュニアさんの自伝的小説

『14歳』を書いたのは、お笑い芸人の千原ジュニアさん。これは自伝的小説であり、千原ジュニアさんが実際に経験されたことが元になっています。
2009年にはテレビドラマ化され、放送後に大反響を呼びました。

たくさんの人を笑わせ、よくしゃべる千原ジュニアさんにこんな過去があったのか⋯…と驚愕させられることでしょう。

 

多感な14歳という年齢で学校へ行く目的がわからなくなり、親に理解されずに引きこもって苦しむ少年が、泣いて暴れて壁を壊す。

奇をてらったような書き方でもなく、派手に盛るのでもなく、ストレートな感情をそのまま書いたことが、読者の心に届いた要因ではないでしょうか。

 

とても重いテーマですが、救いとなるのが少年を理解してくれた家族の存在です。

「何も変わっていないのにね」と言って傍にいてくれたおばあちゃん。お笑いの世界に誘ってくれたお兄さん。
引きこもりの子供には、理解してくれる大人が傍にいるかどうかで将来が変わってくるのだろうなと考えさせられます。

後に千原ジュニアさんが本書について、「人生で一番知られたくないことを書いた」とおっしゃっています。
ですが、この本は悩んでいる若い人や、悩む子供を持つ親の心を、共感や感動で震わせてくれるでしょう。

今回ご紹介した書籍 千原ジュニア(著)、幻冬舎

今回ご紹介した『14歳』は、芸人の方が「書いた」作品ですが、芸人の方が「読んだ」本もおすすめです!