【青の島とねこ一匹】方言が可愛らしい!瀬戸内海の小さな島が舞台の移住漫画

売れる漫画というのは、派手な戦いがあるとか、展開がめまぐるしく変化するラブコメとか、流行に乗っかった異世界転生なのかもしれないけれど、穏やかでゆっくりと時間が流れるような日常系漫画も凄く良いものです。

今回紹介する青の島とねこ一匹は、瀬戸内海の小さな島が舞台となっていて、可愛らしい方言を話す女子高生と不思議な猫との田舎暮らしが描かれている漫画

主人公とヒロインの関係性がどうなっていくのか、ゆっくりと流れる時間を気長に楽しむ漫画なので、ラブコメよりも恋愛漫画が好きな人にオススメします。

青の島とねこ一匹1巻のあらすじ

あらすじ

瀬戸内海の小さな島。
草太は都会の喧騒から離れ、その島を訪れる。

大学時代の先輩を頼り、下宿生活をしようと考えるが、そこには先輩はおらず、少女と猫と生活することに…。

【ネタバレ注意】青の島とねこ一匹を読んだ感想

作者・小林俊彦さんの漫画

小林俊彦さんは、約15年間にわたって連載された広島県尾道市を舞台に描かれた長編ラブコメ・ぱすてるやセーラー服、ときどきエプロンを描いていました。

瀬戸内海の小さな島を舞台に描く日常系漫画

失恋したことをきっかけに都会の喧騒から離れ、大学時代の先輩である白神雷太しらかみらいたを頼って、瀬戸内海の小さな島で教師をしながら生活することになった主人公の中村草太。

島に着いたら白神先輩が待っているはずだったが、そこにいたのは女子高生で「草太くん」と名前をよばれるも心当たりはなくて戸惑う草太に「ウチはずっと覚えとったです!草太くん……青です。白神雷太の娘です」と少女は名乗った。

記憶にあるのは小さな子供。
10年間で成長した姿はまるで別人。

青ちゃんの案内で自宅まで連れていかれた草太は、時間の経過とともに雷太がいつ帰ってくるのかと青ちゃんに聞くのだが返って来たのは「お父さん……どっか行っちゃいました」という衝撃の言葉だった。

女子高生と不思議な猫との穏やかな生活が描かれていく

白神雷太は日本画家で、島をでたりはいったりという自由気ままな生活をしていて、青ちゃんが心配な島人たちからは、東京から親戚がきたということで草太はやたら歓迎されている。

断れない状況から始まる青ちゃんと、まるで人間の言葉が分かるんじゃないかというくらい不思議な雰囲気を持っている猫との同居生活。

勢いのあるラブコメではなくて、日常生活を送るなかでじっくりと展開される恋愛……というかそういう雰囲気に発展するかどうかも分からないし、草太がどんな失恋をしたのか、これからどんな出会いがあるのかもわからない。

瀬戸内海の小さな島という最高の背景を舞台に描かれるふたりの生活がどのような形になっていくのか、展開の早さを気にしないで読める漫画も、たまには良いもんだと思わせてくれますよ。