県内初出店となる中古車大手「ビッグモーター」の建設予定地。スタッフ募集の横断幕が掲示されている=15日、糸満市西崎町

県内初出店となる中古車大手「ビッグモーター」の建設予定地。スタッフ募集の横断幕が掲示されている、糸満市西崎町

糸満市の「サムシング・フォー西崎」跡地に店舗 沖縄初出店の企業、来年6月ごろ予定

 中古車販売「ビッグモーター」(東京都)が来年6月ごろ、沖縄県内初出店となる店舗を、糸満市西崎町の結婚式場「サムシング・フォー西崎」跡地の約1万平方メートルに予定していることが15日までに分かった。自動車整備場のほか、商談や車検待機、ショールームなどとして使う約2千平方メートルの建物も建設する。

 

 

コロナで9カ月間の結婚式がゼロに サムシング・フォー西崎が閉館 | 沖縄タイムス+プラ・・・

 糸満市西崎町(沖縄県)の結婚式場「サムシング・フォー西崎」が、6月末で閉館したことが分かった。新型コロナウイルス・・・

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 土地の管理会社などによると、今年3月には建設する建物の賃貸契約を締結。車の買い取り、販売、車検、整備の「現地スタッフ大募集」の横断幕を敷地に掲示している。

 進出予定地には1996年開業の結婚式場があったが、コロナ禍で式が開けず2021年6月に閉館。今年5月ごろに取り壊し作業が始まっていた。

 

 糸満市西崎町の結婚式場「サムシング・フォー西崎」が、6月末で閉館したことが分かった。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で結婚式の開催ができず、経営維持が難しくなった。1996年2月に糸満市唯一の結婚式場としてオープンし、結婚披露宴や地域のイベント会場として利用されてきた。支配人の男性は「思い出の場所を残すことができなくて申し訳ない思いだ」と話した。

 運営会社のナカダ(中田忍社長)は解散手続きを進めている。本島南部地域で数少ない専用結婚式場として、26年間で4300のカップルが挙式や結婚式で利用した。400人以上を収容できる大会場をはじめ三つのホールを備えていた。

 新型コロナの感染が拡大し始めた昨年3月ごろから結婚式の中止や延期が出始めた。感染状況が落ち着かないことや新郎新婦の負担を考慮して、式場側からも年明け以降に延期を呼び掛け、2020年は4~12月の結婚式の開催はゼロだった。キャンセル料もとっていなかった。

 今年1月以降に照準を合わせて予約も受け付け、準備を進めてきた。しかし、年末年始から新型コロナの第3波が猛威を振るい、予約は解除となった。1月だけで被害額は4千万円に上った。5月に県内で4度目の緊急事態宣言が発令されたことを受け、閉館を決めた。

 雇用調整助成金やセーフティーネット資金、金融機関からの元金猶予などで資金繰りを回してきた。支配人は「年明けから結婚式も開催予定だったので1年間頑張ってこられたが、資金もいよいよ枯渇してきて難しかった。ここで結婚式を挙げた人たちは景色も鮮明に覚えていると思う。地元のお客さんに支えられてきた」と振り返った。

 

 東京商工リサーチ沖縄支店は12日、糸満市西崎町の結婚式場「サムシング・フォー西崎」運営会社のナカダ(中田忍社長)が、6月30日付で那覇地裁に破産を申請していたと発表した。負債総額は債権者約70人に対し約3億8千万円。新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、結婚式などのイベントが開催できずに業績不振に陥っていた。
 

 東京商工リサーチ沖縄支店によると、県内の新型コロナ関連の倒産は15件目となり、結婚式場の倒産は初めてという。

 サムシング・フォー西崎は1996年に開店。ピークの2011年3月期には214件の披露宴を開催するなど、売上高7億2753万円を計上していた。しかし、その後は少子化などの影響で披露宴などが減少。15年3月期は売上高5億4900万円で2718万円の赤字となり、4135万円の債務超過に陥った。20年4月以降はコロナ禍のあおりを受け、12月まで結婚式がゼロとなるなど厳しい状況が続いていた。