新しい年度が始まり、新たな場所で、新たな
人たちとの人間関係がスタートしている方々
も多いのではないでしょうか。
新入社員のみなさんも、組織人として、ビジ
ネスに則した会話というものがが求められる
ようになります。
組織人として、その人の印象を良くも悪しく
も決めてしまう「話し方」は、非常に大きな
意味を持つことになります。
人の見た目、第一印象も確かに大事なのです
が、「言葉を交わす」ことは、より大きく、
明確な印象を確定させてしまうからです。
会社は新入社員に対してビジネスマナー研修
などで組織人としての基礎的な対話法を教え
て、会話レベルを一定にしようとします。
しかしその人なりの「話し方」は、それまで
の環境や人間関係などでクセがついていて、
根本的な部分は簡単には修正ができません。
無難なビジネスマナー会話を続けても、話す
時の目線やしぐさも含めて、本来の人間性を
簡単に見抜かれたりするものなのです。
実は、「話し方」によって、圧倒的に相手を
楽にできる人もいれば、ぐったりと疲れさせ
てしまう人が存在します。
話をしていて、相手を疲れさせてしまう話し
方とはどのようなものでしょうか。幾つかの
代表的なタイプが存在します。
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先ず、話しが聞き手の頭に全く入ってこない
タイプ。本人は一生懸命話すのだけれど、話
が長く、独り善がりで取りとめ無い人です。
句読点が無い、つまり「間」がなくて一気に
話されることで、一文が長く、接続言葉多用
で話しがエンドレスになることです。
当然、相手との間合いを図りながら、簡潔な
一文で話し、相手の相づち(理解)を待って
進めて行くのが理想です。
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次に話の内容が固い人。全ての話しがどこか
に書いてあるような情報ばかりで、なんとも
堅苦しく自らの感情が薄い話をする人です。
自分は話が固い方かもしれないと思ったら、
一文の最後に自分の感じ方や思いを付け足せ
ば、会話がほぐれて親しみが湧くものです。
気持ちが伝わると、話した内容が相手の脳裏
に映像となって刻まれて、お互いに楽な気分
で会話の幅が拡がっていくものです。
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そして、時事問題や政局などの話を延々とす
る「話し自慢」の人。確かに博識で感心でき
るけれど、自己陶酔型で口を挟む暇が無い。
話す表情も険しく、聞いてる相手も相づちは
「はい」としか言えない雰囲気で、会話では
なくて講義のような感じになるケースです。
「話し自慢」な人は自信家が多くて相手への
思いやりにも欠けてしまっているものです。
熱を帯びてきたら、時々冷静に相手の反応を
見て、「その話はもうやめて」というサイン
を見逃さないでください。
相手の頷きが小さく単調、表情が固い、視線
がうつろだったり、質問や返答が全く無くな
ったりした時です。
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そして、弱みを見せない人も厄介です。正直
に「知らない」「できない」が素直に言えず
、自分を窮地に追い込んでしまう人です。
このような人は、自分のミスや落ち度を指摘
されると、プライドが邪魔をして真摯に受け
止めらられず、会話も進まなくなります。
弱みを見せないことが人間的な強さだと頑な
にならないで、思いっきり弱さや悩みをぶつ
けることも深みのある会話には必要です。
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最後に、話を最後まで聞けない人です。特に
優位な立場にいる人などが、話の先読みをし
て、一方的に会話を終らせてしまう時です。
要は相手の話しを最後まで聞いてはいないの
です。自分の考えこそが正しく、相手は愚か
だという驕りの上で会話をしているのです。
こんな人は自分が持っている先入観や思い込
みを意識して外し、新鮮な気持ちで下からの
目線で話しを聞くゆとりを持つことです。
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せっかく良い会話をしていても予期せぬ理由
で突然雰囲気が壊されてしまい疲れてしまう
ケースは以上の他にも多々あるでしょう。
組織人に限らず、「話し方」はその人の本質
が明らかとなる、人間同士のコミュニケーシ
ョンの根幹となるものです。
自分の素直な人間性が伝わり、相手が自分の
ことをもっと知りたいと思ってくれるような
「話し方」を身に付けましょう。


