先日、我が部署の中途採用社員面接を実施しました。
試験的に、部下3人が一次選考を担当しました。
内二人はベテラン、中堅の女性スタッフです。
書類選考で、部下が第一次面接に選考確定したのは20代後半から40代までの5名。
筆記試験、適性検査を経て面接の実施です。
一通りの面接が終わり、3人の検討協議を終えた後に結果報告をしてもらいました。
結果から言うと、5名全員落選という結に・・。
近い年代同士の採用面談という形だったのですが、女性の視点を含めて、興味深い判断結果を知ることになりました。
話を聞いていると、だめだった理由が幾つかの特徴に集約することができました。
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一番目に大きく作用するのが、やはり、見た目。
初対面の視覚からの影響は絶大ですし後を引きます。
入室する時から始まる声、表情、目線、服装、清潔、そして仕草は大きな注目を集めているのす。
女性は特に清潔感には敏感。髪、歯、爪、シャツの襟、袖口の汚れ。
スーツのパンツの筋(それも裏側の筋)にまで注目されているのです。
飾り立て、マニュアル通り完璧にこなしたとしても、本人の日常の姿は微妙に感じ取れるものなのです。
いかに普段の生活習慣が大切なのかが問われます。
何時も隙が無く完璧でなくても、「意識をしている」ことが大切だし、相手に伝わる部分でもあるのです。
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2番目は面接の意図自体が良くわかっていないこと。
志望動機を聞かれて、「自分」の成長、夢を語る人が少なからずいます。
組織は人の成長の場であることは確かです。
ですが、大切なのは利益にどれだけ貢献できるかです。
面接官は、組織に対して、どういう形でどれだけ貢献をしてくれるのかを聞いているのです。
過去の実績や夢や希望を語られることも多いのですが。
それよりも。
自分を採用すれば、これだけ利益になる、という表現が求められています。
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3番目はプレゼンテーションをやってしまうと。
緊張するなというのは無理なのですが、限られた時間でとにかく上手く話そう、伝えようとばかりの姿勢です。
志望動機に書き込んだ文章を間違いなく話そうとすると、早口で棒読み、言葉を挟めないほど一方的になります。
面接は会話の場なので、その場で考えて、自分の言葉で語ることを是非、心がけて欲しいのです。
流行りの単語でなくても、流暢でなくてもいいのです。
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最後は「自己PR」をより考えて話して欲しいこと。
これまでに力を注いできたこと、財産になっているもの、などもよく質問される項目です。
自分の経験や成果をオーバーに話す人も多いのですが、過度に話を盛ってしまうとどこかで行き詰ることも多いものです。
反対に、これといって自慢できるものが無いと自信なさげに特にPRしない人も、会話が繋がらずに困ってしまうこともあります。
社会や組織には、特別な経験や華々しい成果など、滅多にあるものではありません。
仕事は地道な努力の連続で報われないこともい。
重要なのは飾らず、前向きに行動を継続できるかどうかです。
是非、自然体で前向きな自己PRを意識してほしいのです。


