アマルフィ~女神の報酬~ 40点 | 映画はともだち!

アマルフィ~女神の報酬~ 40点

フジテレビ開局五十周年記念映画、織田裕二主演、天海祐希、戸田絵梨佳、佐藤浩一と豪華出演者。
イタリアに外交官として赴任した黒田(織田裕二)は、イタリアでの邦人誘拐事件に巻き込まれる。
犯人とのやり取りに応じていくうちに犯人の狙いに気付く。
果たして黒田は無事誘拐された被害者を救えるのか?

正直、ここ数年の邦画でよく頑張ってると思う。事前の期待感が少なかった故に、イタリアという舞台をうまく使って(イタリアでやる意味あんのか?という気にはならなかった。)出演者が舞台から浮いていることはなかった。

何より織田裕二がかっこいい。某芸人の芸を否定したりと、実人物はユーモアのない奴なのはがっかりしていたが、映画が始まればそんなことは気にさせない。

この映画は、この事件は織田裕二なしには解決しない。そのくらい頭がキレる役が黒田外交官である。

しかし、あまりに黒田をフィーチャーしすぎたために、その他のことがツメが甘かったのが残念だ。

何よりも、長年の執念を晴らすために事件を起こした犯人。結末はあっけない。そこはフジテレビ開局五十周年記念だから血は流してはいけないのかもしれないが、犯人の一味は土壇場になって良心を持ち出してくる。
そんなんならどっかで思い止まれよ、2時間ハラハラ事件の行方を追っていた観客としてはあっけにとられる。
その辺りの伏線があればまだしも…という残念な気持ちでいっぱいだ。

黒田のかっこよさは十分にスリリングに見られるので、もう少し脇の背景にも凝って欲しかった。
そしてラストこそ大いに盛り上げて黒田のスキルを見せ場にして欲しかった。

また黒田ほどの頭がキレる人物ならもう少し、会話をウィットに富んだものにするなど細かい点も気になった。
それだけで作品やキャラの深みは変わってくるだろう。

ただこうした邦画がもっと増えれば、邦画ももっと発展していくだろう。アニメ以外にも邦画を世界に発信していってほしい。
ドラマを引き延ばしただけの映画にはもううんざり。邦画の希望になる作品だ。