前回のDA63TのK6Aに続いてもう一台やってきました。
今回も偶然のDA63TのK6A・・・。
走行距離は16万キロで前回の車と同じくらいの距離です。
前回の車はというとあまりの程度の悪さに中古と載せ替えたというお話でした。
今回もオイル消費が激しく、1ヶ月ほどで約1.5Lの消費ということです。
早速エンジン降ろして分解。
前回ほどは内部に汚れは溜まってません。
シリンダーからピストン抜くと溜まるところには溜まってますね。
特に注目はオイルリング。(トップとセカンドは外してあります)
オイルリングを外して簡単にスラッジを掃除してみます。するとかなりのカスが取れました。
そこで掃除前と掃除後のオイルリングの合い口の変化をみてみました。
掃除前
掃除後
随分と広がりました。新品組んだ時と同じくらいの広さになります。
ということはスラッジで固着気味になって張りがなくなりオイルをかき落とせなくなってきてるということでしょうね。
これでも円周方向には動いてくれてました。
前回のは円周方向すら動きませんでしたから。
参考にオイルリングのみ組み込んだピストンをシリンダーに突っ込んでみましょう。
1番シリンダーには先程リング溝とリングを掃除してみたピストンを。2番シリンダーには未清掃のピストンを入れてます。
動画で確認。
2番シリンダー(右側)は手を離した途端に自重でピストンが落ちていき簡単に引き抜けます。オイルリングの聴力が全く効いてない証拠ですね。
1番シリンダーは簡易清掃だけでもしっかりシリンダー途中に留まっていて抜くときも結構な抵抗があります。
結論、いや、あくまで自論なんですが近年の軽四などは燃費他の目標達成の為にかなりの贅肉を絞り取ってます。その代償が維持管理の難しさになってるように思います。
世の中の全てのドライバーさんが5000km毎のオイル交換をしてる訳じゃありませんし、整備工場がオイル管理について説いてる訳でもありません。
実際私もオイルの仕様や走行距離とかがエンジンに及ぼす影響を知ってるわけでもありません。
たまたまK6Aのオイル消費問題が続いたので気になりました。
オイル交換の重要性を認識していただけたらと思います。ついでに冷却水もね。
もちろん、最近まではルーズなオイル管理だったけど今からはシビアに管理しますと言っても時すでに遅し、そんな人は新車を買ってから実践してね。
ちなみに私は4000km未満の交換でやってますよ。
こう考えると昭和の車って雑なぶんだけ頑丈だったなぁ。