川崎市某区にある某社員寮

建物は古く設備も古いが掃除は行き届いている

 

謎の巨大ネズミの目撃情報がまことしやかに囁かれる様はまるで

あの水曜スペシャルのようである

 

謎の巨大ネズミ

某社員寮に実在した!!

 

余談であるが幸いなことにG遭遇の記憶はない

 

 

 

さて本題

この社員寮の部屋は6畳一間という狭い空間

そこに新入社員研修期間は2名がぶち込まれる

 

つまり一人に与えられる空間は3畳という過酷な環境に加えて

プライバシーが皆無な空間

に放り出されるのである

それまでの実家や独り暮らしの快適な環境とは天と地

 

 

 

しかし人は慣れる動物

10日もすると環境順応に成功し日常生活となるのである

 

 

 

 

ただ一人を除いて...

 

M氏(以下M)である

Mと相部屋になったのは同期のY氏(以下Y)

研修が始まってしばらく経ったある週末にそれは起こる

 

 

これは当日にYから聞いた話である

 

 

Yが外出先から帰寮すると部屋の様子が一変してることに気が付く

外出時にはなかったものが部屋に存在していた...

 

部屋の中央に洗濯ロープがかけられ

遮光カーテンが吊るされていた

 

6畳の部屋はカーテンで仕切られていたのである

当然、YはMに確認をすることになるがその際の会話がコレ

 

Y「うわ、なにこれ?いったいどうしたの?」

M「いやぁ(※)、今日時間があったから買ってきたんだよ」

Y「それはいいんだけどまた突然だね」

M「いやぁ、Y君は神経質だから気になると思って前から考えていたんだ」

Y「俺は気にならないけど...」

M「いやぁ、電気ついていると寝れないでしょ」

Y「いつもそっちが早く寝てない?」

M「....」

Y「まいいや、とりあえず閉めるってことで」

※Mの発言はたいてい「いやぁ~」で始まる

 

 

短い付き合いではあるが率直に言って

Yはどちらかと言うとズボラ

Mは明らかに神経質

 

より良い寮生活のためカーテンの設置はアリである

それも自腹で設置するのだから同室としてはむしろ助かるぐらいである

その点については否定はするつもりはないのであるが...

 

カーテン設置の理由を

ひとのせいにするな

 

素直に気になるからカーテンで仕切っていいかなと言えば済む話

あとでこの話を我々にしてきたYも

 

M君やばいよ

全部オレ要因にしてきているし

照れ隠しなのかプライドなのかわからないけどあの性格は異○だよ

 

 

結局、遮光カーテンは最後まで設置され

スポットクーラー騒動と今回のカーテン事件に嫌気がさしたY

 

 

 

夜寝るときこそ自室(自エリア)に戻るものの

週末の昼間は宴会も兼ねて別の気の合う同期の部屋に

入り浸るまでに精神を病む(とても楽しそう)

 

 

とんだ

メンタル・クラッシャーである

 

 

 

 

まだMの快進撃は続くが次回最終話