この世に生を受けて合計7回引っ越しの経験がある

 

出身は東京都であるが両親が家を買ったので10歳の頃に関東某県に移転

学生になって(実家通いは無理なので)別の関東某県に転居

就職で更に県内に転居して親の経済援助から離脱

 

しばらくは会社の寮(っても借り上げアパート)だったのだが

 

総務部が大家とモメて突然廃寮になる

 

仕事場からボチボチ近くてまぁまぁ快適だったのに

突然の強制転居が無慈悲に決定される

総務部長はタヒねばいいのに

 

別の寮という選択肢もあったがクソ迷惑かけられた

「タヒねばいい」総務部にまた頭下げるのも癪なので

いっそのこと自分で借りる方向で話をすすめることにしてみる

 

がタイミング悪く業務もクソ忙しく

まだまだ新人だったので有給も取りづらく

自宅にはインターネットが導入されておらず

携帯電話も電話オンリーの時代だった

 

そんなこともあり仕事中に転居活動もままならない状況は続き

強制転居日は否応なく迫ってきていた

 

さらに新人時代なので敷金礼金という莫大な金額が事態を余計に困難にさせていた

 

 


 

そんな中で同期で同じ寮に住んでいた友人が

安い物件があると話を持ち掛けてきた

 

埼玉県某市

 

住むのは初めて☆

 

今でも所在しているので

具体的な物件名は明かすことはできないが東京寄りの某市である

してその広さは

 

15㎡未満

 

という驚愕の設定。

ワンルームとは言え今まではキッチン的な空間は確保されていたのだが

この物件は

(1) 玄関

(2) 脱衣所

(3) 台所

が共有スペースになっており広さも1m x 1mぐらいしかない

もちろん浴槽は体育座りスタイルである

 

6畳ひと間に唯一の救いがロフトがあることなのだが

代わりに収納がひとつもないので荷物がすべて

有視界で確認できちゃう

のである。

 

駅からは徒歩5分の好立地であったもののその狭さが幸いして

 

44,000円

 

たしか支給される首都圏在住者の住宅手当を下回る家賃だった

 

さらにベランダがなかったので洗濯物は部屋干しオンリー

突っ張り棒を駆使して

洗濯→干す→着る

のサイクルでほぼ生活する状況であった

 

 

そんな狭小住宅の割に荷物が多いのが若気の至り

当時はまだ液晶テレビなんぞない時代

強制退去直前に購入した34インチブラウン管テレビが

狭い部屋に鎮座するハメに...

 

すげぇ邪魔

 

 

と文句言いまくりの割に(安さが故に)

5年も住んだことは秘密である