強烈な暑さだった今夏。

発電単価の高騰で節電が求められる昨今であるが仕事場のエアコン設定は

 

温度:22℃

風量:強(全開)

 

という日々が続いたのは言うまでもない。

だってタヒんじゃうもの

 

 

9月に入ってようやく酷暑もひと段落してきた模様であるが

酷暑だったせいもあるのか各地で

 

やれ線状降水帯だの

やれゲリラ雷雨だの

やれ落雷だの

やれ雹が降ってきただの

 

と大自然イベントも盛り沢山

幸いワタクシは多少のゲリラ雷雨と落雷程度で今夏は乗り切ったのだが

小学生の頃にドエライ雹害に遭遇したことがある。

今回はその時の話。

 

 

 

 

 

 

時期は夏休み中。

当時、ワタシは小学校の高学年であった。

当日は小学校で学年単位の日帰りの林間学校的なイベントが開催されていた。

 

午前中はオリエンテーリングやプール活動に勤しみ

昼飯を食べて...

あとの予定は(結果的に実施されなかったので)忘れた。

 

 

 

 

午前中はとても良い天気で班ごとにオリエンテーリングを楽しみ

戻ってきた班ごとにプールで身体を冷やして、さあ着替えて昼飯といった段に

 

ふと北の空を見ると

 

 

TOTETSUMONAIサイズの紫色の積乱雲

が迫ってくるのが目に入った。(↑ホントにこんな色だった)

 

小学生とは言え今まで見たこともない恐怖を感じる色の雲だったことが

ン十年経過した今でも鮮明に記憶している。

 

 

一緒にいた友達と「あの雲凄くない?」と会話も覚えているぐらい。

更衣室で体操服に着替えた頃にはポツポツと雨が降ってきた

 

昼食(保護者が作ってくれたカレー)は体育館で皆で食べる段取りだったので

急いで移動する

 

体育館にはカレーの良い匂いが漂って学年全体で一緒に食べるという

余り体験したことがない状況に興奮していたことを思い出す。

 

クラス単位で持参した紙皿にご飯をついでもらい

次は熱々のカレーを...となったタイミングでそれはキタ。

 

 

体育館なので屋根まで遮るものはない。

さらに屋根も(今時の体育館は知らないが)断熱材もないような

ダイレクトな屋根だったような気がするのであるが

 

屋根からコンコンと何かがぶつかるような音が聞こえてきた。

やがてコンコンがガンガンに変わり

瞬く間に

 

ドドドドドドドドドドド

 

という切れ目のない轟音に変わった。

音が「ガンガン」の頃から女子はキャーキャー言っていたが

今はその悲鳴さえもかき消すレベルの轟音になった。

外は夜とまではいかないものの日暮れのような暗さ

 

 

 

予告もなくこんな状況に放り出されたら

高学年とはいえ小学生なのでもうパニックである。

 

 

 

やがて頭の上から何かが降ってくる。

あたりを見渡すと体育館全体に何かが降ってきている。

 

目の前の落ちた欠片を拾い上げると木の欠片のようなものだった。

 

後からわかったのであるが

あまりの大きさの雹が

あまりに大量に降ってきたので

 

体育館の天井に使われていた建材の表面が降雹の振動で剝がれていたのである。

 

当然ながらその木片は直前によそったご飯の上にも

今まさに注がれようとされていたカレーの上にも

 

 

無慈悲に落下

 

 

そんな状態が15分ほど続いたのちに雹は止んだのであるが...

体育館は木片を被った

 

保護者と先生と保護者とカレーライス

 

呆然と立ちすくむボクタチワタシタチ

 

先ほどまでの真っ暗な状況から一転

夏の日差しが戻り体育館の惨状を目の当たりに。

 

もちろん昼飯どころか林間学校は中止となり

すぐに下校するハメに(腹減った)

 

 

下校の途中の通学路の惨状は酷く

 

街路樹の枝は折れ引きちぎられた葉は道路に散乱

商店のプラスチックの看板は穴だらけ

家屋の雨どいも割れた上に垂れ下がっているの多数

 

 

青空駐車の車のガラスはヒビが入っているのに加えて

ボンネットはボコボコ

 

まるで台風一過の様相である。

 

ちなみに今になって確認してみたら

自治体の災害記録に掲載されるレベルの雹害であった模様

 

幸い自宅は駐車場の屋根と倉庫の樹脂屋根が損傷した程度で済んだが

数年間はエクボが残る車が近所に目立っていた記憶がある。

今でも鮮明に記憶に残る恐ろしい体験だった。