ホーム 呪われた家 | 毎日がメメント・モリ

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アマプラで長らくリストに入れて放ってたんですが、この度観てみました。

で、まあ大体ダメだったんですけど、一部非常に勿体無いものもあるので取り上げてみました。とにかくまず何が辛いって共感出来る登場人物が一人もいない!!始まりは女性同士のカップル、ヘザーとサマンサがある家に引っ越して来て、そこが曰く付きだったと言うよくあるパターンなのですが、このカップルがお互い子連れの再婚(?)、つまり前は男性と結婚してたわけですね、で、子連れ。それは良いんですけど、なんだかそこが妙に強調されててだからと言ってそれがストーリーに関係あるかと言えば「それ必要?」って感じ。で、変な無理矢理感が出ちゃってるわけです。もっと自然にやれば良かったのにね。その上この2人が嫌な感じなんですよ、ここでも変な設定がありまして

 

 

この黒人の方のサマンサがすごい勢いで宗教を毛嫌いしている、理由はわかんないんですけどね。で、白人の方のヘザーは父親と暮らしていた娘をわざわざ呼びつけるんですけど、娘のキャリーは元の家族が敬虔なクリスチャンでその環境で育ってるんですよ、なのにいきなり呼びつけられて不愉快扱いされて母親のヘザーはサマンサの言いなりなんですわ、キャリーとしては理不尽ですわなあ。「来てくれて助かるわ」って結局自分たちがいない間にサマンサの幼い娘ティアの子守させるんですな。せっかく父親と仲良く暮らしてたみたいなのにねえ。サマンサは「家庭の中でまで不愉快な思いをしたくない」との言い分。で?愛する相手の娘の気持ちは全く考えないわけですか?しかも「キャリーのことは信用出来ない」とか言っちゃう。それなら自分でティアの世話しろよって思いますわよね。

 

 

と、まあ、この大人2人が嫌あ〜な感じなんです。なので当然キャリーとティアもヨソヨソしい感じになってしまいます。

 

 

で、ここでもう一人大人が登場、所謂「親切な隣人」役のギブソン。隣人の上にティアが通う学校の教師、と来たらちゃんと話の中にいて当然だろうと思いきや、これが状況の説明のために引っ張り出された感じで物語に全然参加してないんですよ。存在が浮いてる感じで馴染んでません。

 

 

で、このキャリーの彼氏アーロンがいるんですが、この彼氏、最初はキャリーの事を心配して除霊だか悪魔祓いだかみたいな事をやったりするんですけども、ちょっと鼻血が出ただけで尻尾巻いてキャリーを置いて逃げてしまうと言う全くもって清々しい程のヘタレっぷりw 酷いわ〜ニヤニヤ

 

そんなこんななのに何が惜しいかって言うと、最後のどんでん返し。このラストは結構意外性があって「ああああああ、勿体ねえええええ!!!」って感じになってしまいます。ここまでがもっと、いやせめて普通の出来だったらBの上くらいの感じになったかも知れない。

 

 

ちょっと珍しいくらいヘタレ。良い言い方をすれば「危機回避能力が高い」とも言える。

 

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フランク・リン監督作品

 

キャリー:ケリー・クヌープ

ティア:アレッサンドラ・シェルビー・ファーマー

ヘザー:ヘザー・ランゲンカンプ

サマンサ・サマンサ・マンバ

アーロン:アーロン・ヒル

 

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2016年 アメリカ
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