私はゴースト | 毎日がメメント・モリ

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 5/4にいきなり物凄いブログアクセスが跳ね上がったんですけど、でも特にどの記事に集中してたとか「いいね!」がたくさん付いたとか無いんですけど、一体何があったんだろう???

 

 それはいいとして。

 

 これは珍しく除霊を霊の側から描いた映画。主人公はある家に取り憑いている地縛霊のエミリー。彼女は自分が何故死んだのか、どうやって死んだのか誤認していて、成仏出来ず家の中で生前の行動を延々ループしている。実は映画の中でこのループ映像がかなりあります。それって繰り返し同じものを見せられるって事?と思いますが、これが意外と凝縮してしまうんですよね、何故か。

 

 

そこへ霊媒師のシルヴィアが現れ、彼女に話かけ、徐々に彼女の誤認を解いて行くんです。反発や恐れを経験しながら自らの人生を振り返るエミリー。

自分では母親に捨てられ、怪物の様な男に殺された、と思っていたエミリー。実は家族からも悪魔憑きと言われ家族からも見捨てられていた事が明確になって行く。淡々としてる上に登場人物の98%はエミリーのみ。霊媒師のシルヴィアも声しか登場しない。でもこれが結構面白いんですよ、「成仏出来ないとはどう言う状態なのか」がよくわかる。でも新たに入居して来た人を脅すとか悪さするとかは一切無いので、一般的な所謂家ものホラー味は全くありません。

 

 

彼女を殺した異形の男は何者なのか?彼女は何故悪魔憑きと遠ざけられていたのか。つまり、それは「自分を知る」と言う事なのでした。

 

 

 最後、彼女は自分で「それ」を自覚する事になります。それは即ち「成仏する」事、彼女は果たして無事成仏することが出来るのか!?死んでからも一番見えないのは自分の事、なのでした。こじんまりしているけどインテリアがシックで良い感じ。

 

 

 

†††H・P・メンドーサ監督作品
エミリー:アンナ・イシダ
シルヴィア:ジーニー・バロガ(声)
デーモン:リック・ブルクハルト

医者:ジェフ・カニンガム(声)

妹:マリア・メンドーサ(声)

母:レイチェル・ワン(声)

 

†††2013年 アメリカ
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