インシディアス | 毎日がメメント・モリ

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 おおっ、これはスペイン語版のポスターかな?

「La Noche del Demonio」「悪魔の夜」ってタイトルになってますね。スペインでは英語のタイトルが通じないこともあるので、よくスペイン語のタイトルもチェックしとく事があるんですが、これなんか全然違うじゃん。前にスペインの友達に「アザーズ」って言ったら通じなかったのよ「Los otoros」でないとわかってもらえないの。でもこれはまだそのまんまスペイン語にしてるけど、これって副題でもこんなタイトルついてなかったよね?

 

まあ、良いけど。

 

 で、前回の「インシディアス 序章」からのエリーズ+スペック&タッカーが活躍する唯一の(今の所)映画です。あれっ?

 

 

 

 始まりはランバート家の長男ダルトンが、引っ越したばかりの家の屋根裏で梯子から落下、何やら良からぬモノと遭遇し、次の日突然原因不明の昏睡状態に陥った事でした。数ヶ月に渡り目覚めない彼に医師も遂に匙を投げ、ダルトンは自宅療養となります。ランバート家はジョシュとルネの夫婦に長男ダルトン、次男フォスター、産まれたばかりの長女カリの5人家族。

 冒頭にルネとダルトンが引越しの荷物の中からアルバムを見つけて一緒に見るシーンがあるのですが、何故かジョシュの写真がありません。どうやら彼は写真嫌いの様、これが重要なカギになります。

 

 

 そして、それからが怪奇現象のオンパレードになるんですが、カリの部屋に誰かがいてモニターから話し声が聞こえたり、ピアノが勝手に鳴り始めたり、フォスターが「夜中にお兄ちゃんが歩き回って怖いから部屋を変えて」と言い始めるわ。一日中家にいるルネは神経が休まらず、夫婦間でも諍いが増えて来ます。

 

 

 そこで、ジョシュの母のロレインは神父を呼びます。ジョシュは当然その手の話は信用しませんが、ロレインが神父を呼んだのには理由がありました。元々、恐らくロレインに霊感があり、それがジョシュからダルトンに遺伝していたのでしょう。

 

 

 その時、ダルトンの部屋で凄まじいポルターガイストが起き、とうとう、ロレインはエリーズに助けを求めます。

 

  エリーズはダルトンの部屋で悪魔の姿を霊視しますが、ジョシュは信用せず、彼らを追い返してしまいます。エリーズの話はつまり、ダルトンには幽体離脱の能力があり、遠くまで行き過ぎて帰れなくなってしまい、その肉体を奪うためにあらゆる霊が現れているから霊現象が起きる、でも問題は一番悪いやつ、つまり悪魔がダルトンを捉えている、と言う話。しかし、ジョシュはその時見せられたエリーズが霊視した悪魔の姿と、ダルトンがまだ意識のある頃描いた絵がそっくりなのを見て、エリーズを呼び戻します。

 

 

 ロレインは、元々ジョシュに幽体離脱の能力があり、黒衣の老女の悪霊に取り憑かれそうになったため、エリーズに頼んで、その記憶を封じた事を告白します。それはジョシュを撮った写真に度々黒衣の老女が写っており、それが徐々に彼に近づいて来ていたことから判明したのでした。ジョシュの写真嫌いの原因はこれだったんですな。エリーズが黒衣の老女の悪霊に脅されるのはこの時に始まったのです。そして、ダルトンを助ける事が出来るのはジョシュだけだと。

 

 斯くしてジョシュが久々に幽体離脱の才能(?)を発揮して、エリーズの助けを借りながらダルトンを探すため暗黒の世界に踏み込むわけです。前回のでもそうなんですが、この暗黒の霊界のシーンはほとんどお化け屋敷な感じ。ちょっとチープだけどセンス良い作りで、通してこの「インシディアス」シリーズはお化け屋敷映画だと思いますね。

 

 

 

 

 見ていますと、出て来た悪霊も大体突き飛ばすと退散します。

 

 ※悪霊に会ったら突き飛ばそう。

 

 壮絶な悪魔との追っかけっこの結果、無事、ダルトンを取り戻すんですが、これで終わらないのが面白い所です。で、このダースモールみたいな悪魔が出て来る時にかかる音楽がありまして、これがここ数日頭の中でグルグルしていて出て行かないんですよw 何かクセになるんだわ、なので、皆さんにもおすそ分けします。是非、聴いてみてね、怖くないから。

 

 

 で、無事帰って来たのに終わらんのかいと思いますが、エリーズは帰って来たジョシュに何か違和感を感じ、写真を撮るんです。そこに写っていたのは……

 

フラッシュを焚かれ激昂するジョシュ、最初は写真を撮った事で激しくエリーズに詰め寄りますが、徐々にその言葉が怨恨に変わって行く、そしてとうとうジョシュはエリーズを絞め殺してしまいます。

 

 ちょっと!エリーズ死んじゃったじゃん!!

 

 ジョシュを写したはずの写真には何か写っていたのか!?ジョシュは一体どうしてしまったのか!?

 

 それは第二章に続きます。

 

 個人的にはこの第二章が一番好きですね。

 

 リップスティック・デーモンとワン監督。この悪魔を演じているのは俳優ではなくてなんと音楽担当のジョセフ・ビシャラ。

 

 

 

†††ジェームズ・ワン監督作品
ジョシュ・ランバート:パトリック・ウィルソン
ルネ・ランバート:ローズ・バーン

ダルトン・ランバート:タイ・シンプキンス

ロレイン・ランバート:バーバラ・ハーシー
エリーズ・ライナー:リン・シェイ
タッカー:アンガス・サンプソン
スペック:リー・ワネル

リックスティック デーモン:ジョセフ・ビシャラ
†††2011年 アメリカ
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