デバイス横断の相関を見たいのだけれどみれねーという話 | インターネット広告代理店で働くデータサイエンティストのブログ
お久しぶりです、安井(@housecat442)でございます。

最近ふと思いついた事があるので考えをまとめるついでに記事にしてしまおうかと思います。

デバイスをまたいで広告の効果の分析を行いたいという話を伺うケースが最近ちょくちょくあります。

つまり下の図のような貢献効果を可視化したいという要望ですね。


デバイスをまたぐ際にはクッキーデータが利用できないために、集計されたデータ同士の関係性を見る必要性が生じます。

いちばん基本的なケースとしては回帰分析がその例として上がるでしょう。

例えば回帰分析の結果、PCでの広告のimp数とスマホでの検索数に相関があるという結果が出たとします。

これって一見PCのimpが増えるとSPでの検索数が伸びるということに見えるのですけど。

本当にそうなんでしたっけ?というのが今日のお題です。

で、まぁ問うからには「それって違うかもね。」というお話になります。


一つの大きな理由としては周期性が相関しているという可能性があるからです。

例えばスマートフォンとPCが平日に多く使われ、休日にあまり使われないという傾向があったとします。(仮にです。)

純広が設置されているサイトのアクセス数もその傾向に従うものだとし、

検索の発生も同様の傾向があるという状況があると、

デバイスが使われる周期同士が相関している状態になってしまい、

普通に回帰分析した結果は「周期同士の相関」と「本当にPCの純広がSP検索に与えている効果」が入り混じったものになってしまいます。

よって、この周期性を消す様な処理を施さなくてはなりません。




次回その処理方法について紹介したいと思います!