福島第一、汚染水封じ込めピンチ 地中の壁で地下水急増 | いわき市民のブログ I am An Iwaki Citizen.

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ベルトルト・ビレヒト: ガリレイの生涯、第13幕

福島第一、汚染水封じ込めピンチ 地中の壁で地下水急増
http://www.asahi.com/national/update/0803/TKY201308030013.html

東京電力福島第一原発の放射能汚染水が海に流出し続けている問題で、原子力規制委員会は2日、初めての検討作業部会を開いた。しかし、抜本的な対策は示されず、東電が進めている対策では海への流出が止められない。事故から2年半たった今も八方ふさがりで、汚染の拡大を防げない危機的な状態が続いている。このままの状態が続けば、廃炉計画は破綻(はたん)しかねない。

すでに20兆~40兆ベクレル流出
■3週間で地表に到達の可能性

 問題になっているのは、1~3号機の海側の敷地と港湾。地中に汚染水がしみ出し、海に漏れていると見られる。

 東電は岸壁近くの土を薬剤で固めて遮水壁を造り、汚染水が海へ流出するのを防ぐ工事を進めている。遮水壁ができあがっていくにつれ、観測井戸の水位が地表から1メートルほどまでに急上昇した。遮水壁で地下水がせき止められ、行き場がなくなったためとみられる。

 遮水壁は工法の制約で地下1・8メートルより深い部分しか造れない。すでに、観測井戸の水位が遮水壁の上端を上回っており、完成しても海への流出が止められないのではと懸念されている。このままのペースで上昇すれば3週間で、水が地面にあふれ出す計算だ。

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<高濃度汚染水海へ流出>「『四方を囲うと地下水がコントロールできないから』とおっしゃっている東京電力は、 いま全くコントロール出来てないじゃないですか」8/1そもそも総研(内容書き出し)

http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-3160.html

20130801テレビ朝日 ”そもそも総研” 原発事故後汚染水漏れは防げなかったのか
http://www.dailymotion.com/video/x12jmy9_20130801%E3%83%86%E3%83%AC%E3%83%93%E6%9C%9D%E6%97%A5-%E3%81%9D%E3%82%82%E3%81%9D%E3%82%82%E7%B7%8F%E7%A0%94-%E5%8E%9F%E7%99%BA%E4%BA%8B%E6%95%85%E5%BE%8C%E6%B1%9A%E6%9F%93%E6%B0%B4%E6%BC%8F%E3%82%8C%E3%81%AF%E9%98%B2%E3%81%92%E3%81%AA%E3%81%8B%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%81%AE%E3%81%8B_news?start=4


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実はこの問題を2011年の震災直後の3月から指摘していた方がいらっしゃいます。
その方が京都大学の小出先生です。
何回か出ていただいていますけれども、
「これどうですか」「なにをいまさら言っているのか」というふうな事です。

VTR-

玉川:
福島第一原発の汚染水漏れの件なんですけれども、
小出先生はこれどういうふうにみていますか?

小出:
なにかみなさん今になって汚染水問題という事が起きてきた、
あるいは大変だと思われているようなんですけれども、
私から見ると、「なにをいまさら言っているんだろう」と思います。

事故が起きたのはもうすでに2年数か月前の、201年3月11日だったのです。
それ以降、汚染水というものは敷地の中に大量に溜まってきていまして、3月中に、もうすでに福島第一原子力発電所の敷地の中に、10万トンの汚染水が溜まっていました。

コンクリートというのはもともと割れるものです。
割れのないコンクリート構造物なんていうものはありません。
おまけにあの時には巨大な地震でそこらじゅうが破壊された訳で、原子炉建屋、タービン建屋、トレンチ、ピット、立て坑にしても、コンクリートにそこらじゅうにひび割れが生じていたのです。

ほとんど目に見えない建屋の地下であるとか、トレンチ、ピット、要するに地面のところに埋まっている訳ですから、見えない所で、もうそこら中で割れて、もう、そこら中から漏れている。
当時もそうだし、2年経った今だって、必ずそうなのです。

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小出:
1号機から3号機の原子炉の炉心はすでに溶け落ちているのです。確実です。
で、溶け落ちた炉心がどこにあるか?という事なのですが、東京電力は「まだ格納容器という放射能を閉じ込める最後の防壁の中にあるはずだ」
と言っているのですけれども、残念ながらそれを見に行くこともできないし、本当にそこにあるかを確認する事が出来ないのです。
場合によってはすでに格納容器の床を突き破って、地面に潜り込んで行っている可能性も、私はあると思っています。

2013080133.jpg

もしそうだとすると、地下水と必ず接触してしまいますし、そうなるともう、猛烈な放射能が地下水に混じって海へ流れていく事を食い止められなくなってしまうので、私は2011年5月に原子炉建屋周辺に「遮水壁」を張り巡らせる、ま、「地下ダム」というような言葉を最近使われる方もいますけれど、それをやって、溶けた炉心と地下水の接触を断つという事をやってくれと頼んだのです。

・・・

玉川:
そうすると、仮にいまですね、原子炉の建屋から漏れた汚染水が、海にほぼ到達する時期になっているとすると、ここから2年間はずーっと出ていくという事になっちゃう?

丸井:あ・・・、おっしゃられる通りです。



ースタジオー

玉川:
「おっしゃるとおりです」よ。
あの・・・、この期に及んでですよ、最悪の事をまだ、手を打ってない、っていう事が、今日全部見て分かって頂けたかなと思うんですが、いかがですか?

赤江:
「四方を囲うと地下水がコントロールできないから」とおっしゃっている東京電力は、いま全くコントロールしてないじゃないですか、出来てないじゃないですか。

玉川:今のところも出来ていないのに…っていうものが、

赤江:「なにをおっしゃってるんだ」っていう事になりますけど。

玉川:「なにを言ってるんだ」ってはなしでしょ?ええ。

羽鳥:な、なんなんですかね?お金の問題なんですか?

玉川:
いや、わたしも最初はね、お金の問題なのかとか、それからなるべく事故を過小評価して、あんまり、「原発事故は起きたけれども大したことないんだよ」というふうな話に持っていきたいのかな?って、私は最初に思ったんですけど、なんかちょっと違うんじゃないかなと、
小出先生は「無能だ」という言い方をしていましたけど、

その…、なんていうんでしょうね、…どうにもなんないと、もう、本当に大変なことになって、今でも大変なんですよ、だけど、日本中がもう忘れられない位、それこそ九州の人だって、関西の人だって、忘れてしまえない位にとんでもない事態にならないと、「反省が出来ない国なのかな」って。なんとなく私はそういうふうに、もう今は思っているんですけれど。

で、「忘れていけないのは」という事で、小出先生が是非これも伝えて下さいと。

「敷地内は非常に線量が高く、被ばくをしながらの作業は困難を極めている」

こう言いながらも実際にここで作業をしている方々はですね、物凄い被ばく環境の中でやっているですよ。
だから、「あれやりゃあいいじゃないか、これやりゃあいいじゃないか」って今、急に言われてもですね、なかなかできないわけですね、現場の人達は。

いかにトップがですね、
先先に危険性を考えて、手を打っていかないといけない事かっていうのが余計にあるわけですよ。
そういう中で現場の人達は必死にやっているわけですね。

羽鳥:
そうですね。
遮水壁に関しては今言っているだけで2年かかるって言ってるんですよ。

松尾:
本当に、このようなことになる前に、たとえば、この方法で行くぞ、コの字型で良いぞ、ダメだぞ、というようなものが表に出てきてないような気がするんですけれど、そのプロセス自体もなんか、あえて見せないようにしているのかな、っていうふうに思ってしまうんですよね。

玉川:
私も最初はそう思っていたんですけど、単なるトップが無能だっていう事なんじゃないのかなと、要するに、政府と東京電力のトップが、もうこれだけの事態になっているのに、これ、もしかしたらこういう悪い事があるかもしれないと思ったら、起きないかもしれないけれど、悪い事があると思ったら、もう先手を打って、早い段階で計画を立てて、それで計画さえ立てていれば、たてていればね、ゆっくりやることもできたかもしれないのに、急に今、「いっぱい井戸掘れ」とかね、やっちゃったって、
それじゃ、現場の人達が困るのわかるだろ!って。


高木:
巨大組織って、時々ね、よっぽどおしりに火がつかないと動かないっていう、その身動きの遅さというのが特徴としてあらわれるんだけど、なんかそれを感じるんですよね。
たとえば私は栃木に住んでいるので、東京電力の本店よりもよっぽど現場に近い所にいると、福島に行けばいくほど、いろんな素人がいろんな想像をしていろんな事を怖がるんです。

たとえば、「もうとっくに下が溶けてね、水に流れて出てるんじゃないの」ってずっと前から想像してました。
「あれ、囲っちゃえばいいじゃない、四方を」っていうことも、素人はずっと言っているんですよ。

ところがテレビに出てくるプロの東京電力の人がね、一つ一つのデータをあげて、いや、それはしない方がいい、これはしない方がいいって言って、むしろ否定してるんだけど、結局今は結果としてやった方がいいんじゃないのっていう事になっちゃってきちゃっているでしょ。

これって多分、当初から言われてますけど、様々なデータとかね、出てくるものが公表されてないから、外から広いアドバイスを得られなくて、小さな村の中で一生懸命頭絞っているっていう状態なんだけど、この限界をもう知って、次に進んでほしいと思いますね。

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