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今や、教科書に載ったり、CMBGMに流れたり
して世界で一番ポピュラーになったビートルズ。昔は日本じゃ、ビートルズなんて不良の入り口だなんて言われた時代もあったなあ。
『ヘイ・ジュード』は、1968年に発表された曲だけど今の時代でもメジャーな曲として愛されてる曲だよね。
あの歌はビートルズのポール・マッカートニーが同メンバーのジョン・レノンの息子のジュリアン・レノンのために作った名曲だよね。
あの歌がオイラは大好きで今までに何千回と聞いて、何十回もカラオケで歌ったぜ。
特に最後の、
Na na  na na  na  na  na~ のコーラス部分は
皆で合唱できて盛り上がれるぜ。
 
ビートルズのジョン・レノンと最初の奥さん、シンシアとの間に生まれた子がジュリアン・レノンだ。
彼の愛称がジュードで、ジョンとシンシアが別れることになり、あまりいい別れ方でなかった環境で、ジョンとも疎遠となって悲しんでるジュリアンを励ますために、ポールが創った曲だとされています。
ポールは後にあの歌は自分自身に歌ったものだ、と言ったという記事もあるが、当時、ポールが女優ジェーンと婚約してから破棄に至ったことを考えるとそれもうなずける。どっちにしろ、この曲がジュリアンにとっては、ポールからの応援歌であったことには違いない。
ジョンがヨーコと結ばれて、ジョンとシンシアの関係は冷え切って、ジュリアンはジョンの息子であっても、ジョンに愛されることもなく、いろんな逆風にさらされることになります。そんなときにポールが心配してくれた。今でもクリスマスや誕生日にはカードとプレゼントを交わす仲のようです。10数年前、ジュリアンをポールが自分の結婚式に呼ばなかったため、怒っているジュリアンの言葉がマスコミに流れましたが、そんなことが話題として流れるほど二人の関係は未だに昔と変わらないいい関係なのだと思います。ポールが呼ばなかった理由も分からないし、ジュリアンの言葉の真意も分からない。面白がってマスコミは言葉を解釈して流すだけだ。もし、二人の間が本当に冷え切ってしまったのなら、それはそれで人生なんてそんなものかも知れない。どちらにしても、今も二人が意識しあって生きていることには違いない。

ジュリアンは音楽的才能も気性もジョンに瓜二つのジョン2世であり、1984年にファーストアルバム『ヴァロッテ』でデビューしたときは、全米アルバム12位を記録、グラミー賞新人賞にノミネートされ、ジョン2世に、これからの期待が注がれた。
しかし、その後はヨーコという強大なる存在と、もはや実在しないジョンという大きな天才の軌跡の下で、それがプレッシャーとなったのか王道の人生を歩めないでいる。
才能があっても、親が偉大でも、人の人生はうまくいくとは限らない。
いや、うまくいかないことのほうが多いかもしれない。
しかし、ポールが彼に贈ったこの一曲は、いつまでも、人が苦しい人生を一生懸命生きるための賛歌であることに違いはないだろう。

その後、ジュリアンは音楽活動をいったん休止して、いろんな道を模索して、人生を歩んだ。一時はカメラマンとしても活動していたが、一昨年、11年ぶりにアルバムを出した。そのタイトルが『JUDE』であることからも、いろんな模索の後たどり着いたところがポールとのつながりのある『JUDE』であったわけだ。ポールの存在はジョン以上にジュリアンにとってはよりどころであったのかも知れない。ジョンとヨーコにはショーン・レノンという子供がいて、ジョンとヨーコはショーンばかりを可愛がり、ジュリアンに陽の目はあたらなかった。結局、ヨーコが老いた最近になってジョンの遺産もヨーコを経てショーン・レノンにわたることになり、この面でもジュリアンは寂しい立場に立たされている。しかしながら、最近はショーンとジュリアンの仲が改善されてきたようだ。すでに還暦を迎えたジュリアンが余生を仲良く兄弟で過ごして行けることを願ってやまない。

ポールのほうも、14歳のとき母を乳癌でなくし、最愛の妻リンダ・イーストマンも56歳のとき同じく乳癌でなくしてしまう。その後へザー・ミルズと再婚するも4年で泥臭く裁判ざたで離婚。現在は5200万円の結婚指輪を贈った3人目の妻、セレブのナンシーと余生を過ごしている。
金と音楽家の地位は不動のものとしたが、いいことばかりでなかったのも事実かもしれない。
幸せだとか不幸だとかそんなことは他人には分からない。
いや、たった一度の人生だから、本人にさえ分からないのかも知れない。
きっと、人生なんてものはそんなものなんだろう。
 
ポールという人はメロディラインがすごく美しく、
Let it be』 、『イエスタディ』、 『ミッシェル』、 『Oh, Darling』、 
『ロング・アンド・ワインディング・ロード』など、
メロディアスないい曲は多くあるけど、歌詞も特に好きなのはこの『ヘイジュード』だなぁ。
小中学校のとき好きになった曲っていうのは、大人になっても変わらず好きなもんだ。
大人になって人生という経験を経て、更に好きになる気がする。
若い頃、漠然と聞いていた歌詞の意味が、大人になって自分の経験からほろ苦い、寂しい意味になってしまっても、歌はそれを逆に癒してくれる気さえする。
 
いま、ビートルズで残ってるのはポールとリンゴだけになっちまった。
ビートルズが解散してなくなったのは遠い昔だけど、この先ビートルズのメンバーがひとりひとり亡くなって、そして誰もいなくなっても、ビートルズの歌は歌い継がれて、ポールとジュリアンの話は永遠に語り継がれてゆくんだろうか…。

そうあることを、心に描きながらオイラはグラスの残りのウイスキーを飲み干した…。
 
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