こんにちは!





続きです。





「あかいつる?」




いろいろな「赤い物」で
つるっぽい物が
頭を駆け巡ります。
字で目に入ると「鶴」じゃない?と
思うかもしれませんが
音程のない平坦なカスカスの
声とも息とも言えない幻のような
言葉では全く理解出来ませんでした。





ーかれが………くれたの……ー




彼がくれたということは
プレゼント?
なんだろう?
この辺りは言葉を話している
わけじゃないんですよね。
映像が見えるわけでもないし
説明しにくいです。







「何?
何をもらったの?」






と聞いてはみていますが
返事がもらえるわけではありません。
婦長が真っ暗闇の中で
ひとりでゆっくりと何かを
探るようにしているのを
斜め上の方から見下ろして?いる
感じですかねー?
婦長は私に目を向けたりしません。
完全に無視です。
私を認識していません。





以前
「はじめさん」という記事で
急に亡くなってしまい
パニックになっているはじめさんの
話を書きましたが
彼も私が見えていないようでした。







だから婦長の超スローモーの
パントマイムのような動きから
想像していくしかなかったんです。
長い時間をかけてわかったことは
彼氏にもらった赤い鶴の柄のスカーフが
あるので持って逝きたい
ということでした。(多分)





う~ん。
そんなものなのですかね?
突然本当に突然閉ざされてしまった人生で
思うことは現在の彼氏ではなく
兄弟や親族でもなく
残していくたくさんの品物でもなく
たった1枚の古いスカーフです。
昔まだ若い頃に恋人の医師にもらって
大切にしていたものらしいですが
婦長の未練はそれだけです。







赤い鶴柄のスカーフはありましたよ。
もちろん。
アマ(チュア)とはいえ霊媒師ですから
そんなところで外せません。
とはいえもちろん誰にも喜ばれません。
いや…婦長は喜んだかな?







(本物ではありません)







お得意さん一家が知りたいのは
遺言書の在処ですからね。
やっぱり金額も大きいので
お得意さんには余裕がありません。
亡者の希望など興味ありません。
お金が絡むと人は余裕がなくなります。







私も肩身が狭いですが
しょうがないんですよ。






婦長のこの世に対する執着も
赤いスカーフだけです。
遺言書のことなど
何の興味もないどころか
意識の中に欠片もありません。






いやいやいや婦長!
あなたの大事な妹とめいっこが
困っていますよ?





と言ってみたところでね。






う~ん。
でも私は婦長の気持ちわかりますね。
いろいろなしがらみから
開放されたのですから
恋人からのプレゼントのスカーフを巻いて
逝くべき処にサッサと行きたいでしょう。
死んでからまで「お金」のことを
考えたくはないですもんね。
一番聞きたくない話じゃないですかね?
すごくよくわかります。
(^・ェ・^)(^._.^)(^・ェ・^)(^._.^)ウンウン。











ハッ!









って
それじゃダメじゃん!
遺言状はどうする?





こうなったら
霊視(透視?)しかありません。
面倒くせぇ
やらせていただきますよ(T^T)














また時間をかけて霊視します。
長時間霊視は出来ません。
集中はそれほど長い時間は堪えられません。
死んでしまうのではないかとか
戻って来れなくなって狂うんじゃないか
とか不安になるんですよ。
情報の少ない行為なのでとにかく不安です。
集中するためのリラックスタイムや
度々とる休憩時間も入れると
長い(3~5時間)時間になります。





今は度忘れしてしまいましたが
「なんとか」という本に
挟んであるのが視えます。
超有名作家ではないけど
「ああ、いたいた!」という感じの
古い作家さんでした。
本は私の知らない小説?
随筆とかだったかもしれません。





その週末にお得意さんが
母親と弟の嫁さんと3人で
婦長の家の整理に行くというので
その「なんとか」という本を
探してくれるように言いました。









すると



あったんです!



その本も



その本の間に



遺言書も!



すごいショ!




すごーい🎵オメデトー🎵





でも……



(ノд`;)






続きます。







「千祓の祈願 二百七十八回」

とほかみ えみため
はらいたまえ きよめたまえ

あの世にたったひとつだけ持って
逝けるとしたらあなたは何を持って逝きますか?
私は~~~~~選べません!