こんにちは!
実家の近所の小山さんの話です。
けんちゃんの家です。
けんちゃんのお父さんの
小山の旦那さんが
定年退職して2~3年経った頃でした。
旦那さんが脳卒中で倒れました。
長い入院の後旦那さんは
全くの別人になって帰って来ました。
家に侵入した泥棒を
コテンパンにやっつけて
「あれじゃ泥棒がかわいそうだ」
と警官に言わしめたという逸話を持つ
段持ちの柔道家で
無口な強面の旦那さんでした。
私などはビビって
口をきいたこともありませんでした。
その強面柔道家が
誰彼構わずに声をかけるような
チャラいジジイになって
病院から帰って来ました。
私は生まれて初めて
けんちゃんのお父さんから
「元気か!姉ちゃん!」
とか言われて
ヽ(ヽ゚ロ゚)ヒイィィィ!でした。
そのうえ
朝から晩まで怒鳴っていました。
奥さんに娘さんに孫たちにまで
(娘さん一家が同居)
怒鳴っていました。
もちろん近所中に聞こえます。
だけど家族のみなさん(けんちゃん母)が
どれほど大変かは
考えるまでもなくわかったので苦情を
言う人もいませんでした。
ところが
「クソばばぁ!クソばばぁ!」と
怒鳴っている声が一番聞こえて
「やめとくれー!」と
逃げ回っているように聞こえるのは
けんちゃんのお婆さんの声です。
えっ!
そんな…
まさか!
それは旦那さんのお母さんで
病気前は旦那さんが
すごく大事にしていたものですから
「小山家のドン」だったのです。
ところが今は
旦那さんがお母さんを
家から追い出してしまうのです。
それだけは一時的なことではなく
毎日のように2~3年も続きました。
お母さんが亡くなるまで……。
いえ亡くなってからも。
お母さんは朝から
追い出されてしまうと行く所もなく
近くのお店先の販売機の
コンクリートの低い台に座ってました。
一日中です。
暑い夏も寒い冬も
新聞紙を敷いて
コンクリート台に座っていました。
写真はお借りしました。
お昼ご飯は時々「悲惨」の
お蕎麦やでお蕎麦を啜ってたようです。
90才近い小さな老婆です。
何とかしようと町内会も動きましたが
誰が何を言おうが聞かなかったそうです。
まぁ脳の病気ですから
仕方ないのかもしれませんが
他のことは最後には
何とか奥さんや娘さんの言うことを
聞いたらしいのですが
お母さんのことだけは
絶対に聞き入れませんでした。
奥さんは嫁に来た時に
「あんたみたいな人が嫁なんて!」
と散々イビられたそうです。
家庭内のことはその家庭に
入ってみなければわかりません。
私にすればちっこい無害なばぁちゃんです。
だけど私の想像もできないことが
あったのかもしれません。
あっ今思い出しましたけど
このばぁちゃんと
口をきいた記憶がありません。
旦那さんは本当は
お母さんが大嫌い
だったのでしょうか?
旦那さんは女性を
追いかけ回していました。
女性とみれば若い子から老年まで
声をかけちゃ付いて回ったのです。
下品な話ですが
旦那さんは性器を近所の大型犬に
舐めさせていたのを見付かり
大変な騒ぎになりました。
大型犬の家は家の周囲に
フェンスを作らざるえませんでした。
旦那さんはしがらみが何にもなくなり
本能のままに生きだしたように見えました。
世間体が気にならないのですから
怖いもの無しである意味最強でした。
食欲と性欲だけ。
もちろん家族にも近所にも
ものすごく迷惑なことでしたが
旦那さん本人はいつも上機嫌です。
めいっぱい自由でした。
だからこそ
よほどお母さんが嫌いだったのを
我慢してきて今爆発したんだと
誰もが思わざるを得ませんでした。
お母さんを殴ったり蹴ったりもしました。
家族は必死で止めましたが
止めることができずお母さんは
外に逃げ出しました。
お母さんに対する憎悪は
食欲も性欲も越えてました。
お母さんも人生の終盤に
こんな目に合うとは
考えたこともなかったでしょう。
前日の新聞でしょうか?
新聞1部を持って販売機まで歩き
新聞紙を敷いて
コンクリート台にちんまり座ります。
1日中ただじっと座っていました。
何を考えていたのか
何も考えていなかったのか
何も見ていないようでした。
そして
ちんまり
亡くなりました。
当たり前のように
亡くなったお母さんが
生前座っていた同じ場所に
うっすらと座っている姿を見たと
いう人が出てきました。
そう幽霊を見たと言う人が増えて来ました。
でも今回はその話じゃありません。
お母さんが亡くなって3年は
経っていたと思います。
外から騒いでいる声が聞こえたので
外へ出てみましたら
「お母さん」がいつも座っていた所に
「お母さん」が座っています。
まっ昼間です。(怖くない)
慌てて行ってみると
何でお母さんと見間違えたのか
信じられないような若い大柄の
40才くらいの女性が座っていました。
紺色のスーツでした。
保険のセールスでこの地域を回っていて
ここを通った途端に気分が悪くなり
座り込んでしまったのです。
座っていても全然良くならず
ますます具合が悪くなったので
救急車を呼んで待っているそうです。
小山のお婆さんが座っていた
場所に座っています。
集まった近所の人たちは複雑です。
そこに座っているから
良くないんじゃないかと
皆が思っているけど言えません。
説明のしようがないのです。
通りかかっただけの人に
そこは幽霊が座っているから
退いた方が良いなどと言えるでしょうか?
女性は救急車に乗って運ばれて行き
近所の人たちは
言葉も少なく散って行きました。
それから2~3ヶ月後だと思います。
やはりガヤガヤと騒ぐ声が
聞こえて来たので
まさかと思いながらも外へ出てみました。
見た途端総毛立ちました。
また「お母さん」の場所です。
自転車でこの地域を回っていた
セールスの30代の女性が
突然転んでしまい立てないので
「お母さん」の場所に座っているようです。
地元の人はかなり離れた所の人にも
噂は流れているので近付きませんから
町内の外から来た人が憑かれます。
今度は集まってくる人も少なく
店屋のおじさんと
おばさんがふたりしかいませんでした。
町外の人が通るようなところではないので
私が知っている事故はその2件です。
でも生まれ育った町ですが
その場所に座ったのはお婆さんだけです。
その後引っ越したので
それ以上は知りません。
2度くらいじゃ偶然ですか?
そうかもしれません。
ふたりがどうなったのかも
わかりません。
救急車に乗せるまでしか
町内の人は関わっていません。
ただ
ふたりに共通していたことが
ひとつわかっています。
ふたりとも新聞紙を持っていました。
私が引越する時も
お婆さんはうっすらと座っていました。
人を待っているようでした。
新聞紙を持っている人が通りかかるのを
待っているのかもしれません。
所詮そういう人だったのかもしれません。
もし道を歩いていて
突然気分が悪くなったり目眩がしたら
呪い祝詞を唱えて祓って下さい。
どんなモノを連れて帰ってしまうか
憑かれてしまうかわかりません。
10秒足らずの手間ですからね。
用心用心ですよ!
「千祓の祈願 百五十二回」
とほかみ えみため
はらいたまえ きよめたまえ
出来ましたらこの造神宮御残材の画像に
5秒頭を垂れて祝詞を受け取って下さい。
日々あなたが良くなることを祈っています。
どうかお願いしますm(_ _)m




