201年  初夏


もうひとりの男、仮にマサヤとするが、 彼の方が私と境遇が似ていた。 


優しくて私を甘やかしてくれそうな。 
でもその優しさは、時間が経てば経つ程、ボロがでそうな気がした。 


平日の昼間、彼とデートした。 
会ってすぐ、手を握ってきた。 
運転に集中して、と断り手を離して貰った。 

それでも隙を見て触れてきた。 


優しいこと言って、理解者のフリして実はやりたいだけなのか。 


デートした日のメールには、 

一目惚れだ、キレイだ、愛しいだと言った歯が浮くような言葉が踊っていた。 


見た目はなかなか良い。 
背も高く、ヒールを履くと170を超える私と並んでもなお10センチは高い。 

でも、ときめいたりはしなかった。