こんにちは、リンです。
フォトグラファーのみなさま、世の中にはスペシャリストとゼネラリストがおります。
ひとつを誰よりもうまくやる人と、なんでもそれなりにやる人ですね。
どちらが正解ということはないと思います。それぞれの長所があるし、その間でやっていくのもよろしいでしょう。
ただそれぞれに相性の良い職業というものはあって、前回の記事で書いたアーティストタイプのフォトグラファーはスペシャリストの性質が求められる職業だと思います。
アーティストはとんがればとんがる程良いというのはよく言いますよね。
狭く深く作品を作る。これには、ある程度の演技が必要だと思うのです。
例えば皆さんご存知蜷川実花さんとレスリーキーさん。彼らの名前を聞けばすぐに彼らの作品が思い浮かぶでしょう。
蜷川さんはビビットでカラフルな花がバックのハイコントラストの写真、キーさんはフラットに硬い光を当てたスタジオ写真。
これらがすぐ想起できるのは、彼らがこの全く同じアトモスフィアの写真を量産しているからですよね。
何を被写体とするかは、自然と同じものに揃ってくることが多いと思います。ただ光、構図、色に関してはその時の気分や環境によって変えたくなることも多いのではないでしょうか。
例えば、ここにお花を撮る方がいます。桜は樹全体をファギーな質感で、ハイビスカスはフレームいっぱいビビットに、バラは花束にしてダークに・・・と、素材を生かして撮りたいと思う。
でもそこをあえてハイビスカスもバラもアップでビビットに撮って、その作風に合わない桜は撮らない。
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こうやって一つの作風を固定化させることの何がいいかというと、単純に人の目に留まりやすいですよね。そしてその作風が好きな人はとことん自分にはまってくれる可能性が高いと思います。
他の作風は持ち札として取っておいて、あとから「こんなのもありますよ」と出した方が印象を強く残せる気がします。
しかしこれ、結構頭を使いますよね。私もよく考えて作品を撮らなけらば、、、
最近苦戦中のトピックです。
では、リンでした。