★お口の中の「歯科金属」と「アトピー性皮膚炎」には、関連性があることが、最近の研究で指摘されています。


☆アトピー性皮膚炎の中でも、特に「内因性アトピー皮膚炎」と呼ばれるタイプのものに、「金属アレルギー」が深く関わっていることがわかっています。


・アトピー性皮膚炎には、次の二種類のタイプがありますが、
①外因性アトピー性皮膚炎
②内因性アトピー性皮膚炎
この中でも、特に②の内因性のタイプの方に、歯科に関連した金属アレルギー(歯や入れ歯の金属)が多く見られることが知られています。



ここで、外因性、内因性アトピー性皮膚炎のそれぞれの特徴を見てください。

内因性アトピー性皮膚炎の方に、金属アレルギーが高頻度に見られることが分かります。


★すなわち、〈内因性アトピー性皮膚炎〉でお困りの方で、なかなか完治しないような症例の場合、「お口の中の歯科金属が原因」というケースも考えられます。

あくまでも、可能性のひとつではありますが、お心当たりのある方は、参考にされるとよいでしょう。

口腔内の金属を除去すると、アトピー性皮膚炎が治ったというケースがあることも事実です。




★〈内因性アトピー性皮膚炎の特徴〉
①喘息、鼻炎、合併・家族歴が少ない
②女性に多い(70~80%)
③発症年齢が高い
④症状が軽い
⑤金属アレルギーが多い
⑥下眼瞼のシワが多い
⑦アトピー性皮膚炎のうち約20%を占める

・このような特徴に心当たりのある方は、お口の中の歯科金属を原因のひとつとして疑ってみる価値があるかもしれません。


☆この場合の作用機序としては、経口摂取した金属が汗に含まれて溶出することが考えられます。
そして、汗中の金属が直接、皮膚表面に作用するのです。

肘に認められるアトピー性皮膚炎の症状


☆また、内因性アトピー性皮膚炎患者の汗中のニッケル濃度を測定すると、外因性アトピー性皮膚炎患者のものより、圧倒的に濃度が高いこともわかっています。


★アトピー性皮膚炎の患者の中の約20%を占める「内因性アトピー性皮膚炎」の患者の中の、さらにその一部に、「歯科で主として使用される金属が溶出して吸収され、それがアトピー性皮膚炎の原因物質となりうる可能性」があることです。


☆口腔内金属の除去や、メタルフリー治療ご希望の方は、どうぞご来院ください。


イシズミ歯科医院

JR山科駅近くですから、京都市内、大津市、宇治市などからの通院が便利です。