★《近年、のどに無症状の「淋菌性咽頭炎」が急増しています》
Q(質問)
口や唾液からも、俗に言う「性病」が人から人へうつることはあるのですか?
Q(質問)
口や唾液からも、俗に言う「性病」が人から人へうつることはあるのですか?
教えてください。(大阪市、男性)
A.
はい。
A.
はい。
唾液や皮膚粘膜間の接触によって、STD(性感染症)の病原体が、口から口、あるいは 口 ⇔ 性器 の間で伝搬します。
キスでも感染します。
以下を参考にしてください。
☆〈唾液を介して伝搬するもの〉
・クラミジア感染症
・淋菌感染症
・EBウイルス感染症
・梅毒
・サイトメガウイルス感染症
・単純ヘルペス(性器ヘルペス)
・ヒトヘルペスウイルス‐8感染症
・その他
☆この中で、特に歯科口腔領域で特筆すべきものに「淋菌」があります。
この「淋菌」には、
(Neisseria gonorrhoeae )と呼ばれる正式名が付いていて、潜伏期は2~7日と考えられています。
この病原菌は口腔内では、主にのど(咽頭)に定着化して、コロニーを形成して、その後の感染源となります。
「淋菌性咽頭炎」です。
つまり解りやすく言い換えますと、のどに定着した「淋菌」が、唾液を介して他の人々に感染してゆくということです。
しかもこの病気の恐いところは、咽頭痛や発赤などの、自覚症状、他覚症状が出にくいところにあります。
(一部、咽頭痛や発赤の報告があります)
のどの痛みなど、風邪に似たような症状が続き、1ヶ月近くなかなか治らないので、内科で調べたら、のどの粘膜から「淋菌」が検出されたというケースも増えています。
のどが知らないうちに「淋菌」に感染していても、自覚症状が出にくいので気づかずに、今度は自分が「感染源」となり得ます。
★最近の文献によりますと、近ごろ急増している男性の「淋菌性尿道炎」の約半数は、無症状の女性咽頭(のど)を感染源としていることが報告されています。
すなわち、症状の乏しい「淋菌性咽頭炎」が、オーラルセックスの一般化などによって、新たな感染源となって感染を広めていると推定されています。
☆〈淋菌の特性〉
・淋菌は、39℃以上あるいは30℃以下では発育しにくいので、感染はそのほとんどが性交やそれに類似した行為で起こります。(空気感染や一般的な日常生活では感染しないということ)
・1回の性行為による「淋菌」の感染伝播率はかなり高く、約30%といわれています。
・「淋菌」に感染しても免疫は得られませんから、治っても何度でも再感染します。
・基本的に、自然治癒はありませんから、感染がわかった場合は必ず、専門の医療機関で治療を受けることが大切です。
(風邪のように、ほおっておいて自然に治るということことはありません)
・淋菌感染症の20~30%は、クラミジア感染症を合併していることがわかっています。
・淋菌感染症では、再感染に対して常に考慮する必要があり、治療終了後の治癒確認(治った後の確認検査)は必須であるとともに、パートナーの診断や治療も不可欠です。
〈淋菌性咽頭炎〉(のどの検査)
・淋菌の検出法として、「遺伝子診断法」や「鏡検法」、「培養法」などが行われます。
〈淋菌性咽頭炎の治療〉
・セフトリアキソンの静注
・セフォジジムの静注
以下を参考にしてください。
☆〈唾液を介して伝搬するもの〉
・クラミジア感染症
・淋菌感染症
・EBウイルス感染症
・梅毒
・サイトメガウイルス感染症
・単純ヘルペス(性器ヘルペス)
・ヒトヘルペスウイルス‐8感染症
・その他
☆この中で、特に歯科口腔領域で特筆すべきものに「淋菌」があります。
この「淋菌」には、
(Neisseria gonorrhoeae )と呼ばれる正式名が付いていて、潜伏期は2~7日と考えられています。
この病原菌は口腔内では、主にのど(咽頭)に定着化して、コロニーを形成して、その後の感染源となります。
「淋菌性咽頭炎」です。
つまり解りやすく言い換えますと、のどに定着した「淋菌」が、唾液を介して他の人々に感染してゆくということです。
しかもこの病気の恐いところは、咽頭痛や発赤などの、自覚症状、他覚症状が出にくいところにあります。
(一部、咽頭痛や発赤の報告があります)
のどの痛みなど、風邪に似たような症状が続き、1ヶ月近くなかなか治らないので、内科で調べたら、のどの粘膜から「淋菌」が検出されたというケースも増えています。
のどが知らないうちに「淋菌」に感染していても、自覚症状が出にくいので気づかずに、今度は自分が「感染源」となり得ます。
★最近の文献によりますと、近ごろ急増している男性の「淋菌性尿道炎」の約半数は、無症状の女性咽頭(のど)を感染源としていることが報告されています。
すなわち、症状の乏しい「淋菌性咽頭炎」が、オーラルセックスの一般化などによって、新たな感染源となって感染を広めていると推定されています。
☆〈淋菌の特性〉
・淋菌は、39℃以上あるいは30℃以下では発育しにくいので、感染はそのほとんどが性交やそれに類似した行為で起こります。(空気感染や一般的な日常生活では感染しないということ)
・1回の性行為による「淋菌」の感染伝播率はかなり高く、約30%といわれています。
・「淋菌」に感染しても免疫は得られませんから、治っても何度でも再感染します。
・基本的に、自然治癒はありませんから、感染がわかった場合は必ず、専門の医療機関で治療を受けることが大切です。
(風邪のように、ほおっておいて自然に治るということことはありません)
・淋菌感染症の20~30%は、クラミジア感染症を合併していることがわかっています。
・淋菌感染症では、再感染に対して常に考慮する必要があり、治療終了後の治癒確認(治った後の確認検査)は必須であるとともに、パートナーの診断や治療も不可欠です。
〈淋菌性咽頭炎〉(のどの検査)
・淋菌の検出法として、「遺伝子診断法」や「鏡検法」、「培養法」などが行われます。
〈淋菌性咽頭炎の治療〉
・セフトリアキソンの静注
・セフォジジムの静注