6月上旬のとある日、郵便受けを開けるとこの時期特有の大量の郵便物が届いていました。

封筒記載の差出人をざっと確認してみると、一通だけ宛名が手書きの郵便物がありました。

 

 

 

 

毎日届く郵便物はそのほとんどが宛先が印字されている中で、一通だけの手書きは手紙感があり、「おや?」と思いました。

差出人は「〇〇ホールディングス個人筆頭株主〇〇〇〇(個人名)」となっており、住所まで記載されたゴム印が押されています。

 

 

長く株主をやっているとこれがどんな内容のものかおよその見当は付き、「株主総会議案に反対」を依頼するものと予想されます。

この類の手紙は過去にも届いたことがありますが、今までは差出人が(買収を企てる)敵対会社や、志を共にする個人株主が組織する団体名義でした。

今回はひとりの個人筆頭株主の単独名だったので、過去になく興味を持ちました。

 

 

 

届いた手紙の内容は以下の通り、なかなかきな臭い内容です。

(会社名、社長名はマスキングしています。)

 

 

 
 
この銘柄について会社名は知っていましたが、自分の意識の中に保有している感覚が無かったので「信用クロスで取得し、現在は保有していないかな?」と考え、まず保有状況を調べてみました。
 
 
すると1200株と結構な量を現在も保有中と判明!!
しかも銀行銘柄!!
最近銀行でも「プロクレアホールディングス(旧青森銀行+みちのく銀行)」など、ホールディングス化した際にそれっぽくない社名に変更する会社がありますね。
ちなみに株主優待はないので、優待目的で取得したわけではないようです。
 
 
 
雰囲気投資家を自称しておりますが、1000株以上保有している銘柄を失念している自分の馬鹿さ加減にあきれます。
大量保有しているとなると真剣さが増してきました。
 
 
 
チャートで暴落により既存株主に大損害が発生しているという記載が気になりましたが、自分はわずかながら含み益が出ています。
どうやら2023年12月の暴落後に購入しているようです。
購入のきっかけはすっかり忘れましたが、SNSなどどこかで暴落の話題を見て、簡単に財務状況などをチェックして勢いで買ったのだと思います。
この頃は高配当株を物色していた時期です。
 
 
ちなみに現在の会社状況はこんな感じで、健全経営。
ぱっと見た感じ買わない理由が見つからない感じでした。
 
 
 
公募増資の理由について会社側の主張も知りたいと思い公式サイトを見ましたが、特段の理由が見つかりませんでした。
 
 
今までにこのような反対、解任議案の要請はすべて無視してきましたが、今回に関してはこの方の主張が正しいように思えます。
 
 
しかしこの方は個人筆頭株主とはいえ、大量保有株主上位十傑にも入っていないレベル。
十傑に入っている法人や団体を説得しない限り、社長解任に持っていくことは難しいと思います。
 
 
ただ、解任を希望する個人株主が多くいるという事実を会社に示すことは、今後の経営への牽制をすることになるので意味があると考えます。
 
 
ひとりで巨大な風車に立ち向かう痩馬に乗ったドン・キホーテを応援したいサンチョ・パンサ的気持ちもあります。
 
 
ドンキホーテとサンチョ・パンサの像[10763000657]の写真・イラスト素材|アマナイメージズ
 
 
社長再任案のみ否決、残りの議案は賛成とし、議決権はがきを投函しました。
 
 
 
 
 
それにしても、この方個人が個人株主全員にこのような手紙を送付されているとは思えず、なぜ私に郵便が来たのかを考えると、ある程度の数量(おそらく1000株以上)を保有している個人株主あてに送られたのだと推測されます。
 
 
会社の将来や株主の利益を真剣に考えている個人株主もいることに感心すると同時に、自分の無関心さを実感した今回の手紙でした。