青森市
「あおもり北のまほろば歴史館」に向かいます。
『まほろば』とは、「素晴らしい場所」「住みよい場所」という意味の古語です。
入場料310円をWAONで払って入場。
展望タワーの入場料も含まれています。
展望室は2階ですが、30mあります。
展望室からは青森港が一望できます。
ガラス張りで空調がないので暑い。
青函連絡船の就航は大正14年と比較的遅い。
最初の青森市は港がある赤の部分で凄く小さいエリアでしたが、戦後以降合併を繰り返して大きくなりました。
歴史館を見て回ります。
綿は高価だったため服は麻でしたが、防寒のために繊維の目を詰めるため刺繍をしたのが「こぎん刺し」という刺繍です。
江戸時代までは弘前が青森県の中心都市で、明治の廃藩置県時も最初は弘前県でした。
漁村だった青森には歴史的建造物がありません。
明治になると北海道への玄関口として青森市の繁栄が始まり、遊郭もできたようです。
北前船のミニチュア。
内部も精巧に造られています。
昔の家財道具が展示されたエリアです。
24時間表示を手書きで補記した文字盤。
昔の看板が展示されたエリア。
津村順天堂は現在のツムラで、中将湯は現在も販売されているロングセラー商品です。
イラストの女性は中将姫という藤原鎌足のひ孫にあたる実在した人物で、薬を庶民に施したそうです。
猫の首に「免職」、ネズミ捕りに「ハライモノ」の札が付いたユーモアあふれる殺鼠剤の看板です。
浅田飴も明治時代からあります。
最近CMを見なくなりました。
大根切り機。
なぜ東北地方でこれが重宝されるかというと、米が豊富に取れなかったために細かく切った大根を混ぜ込んだ大根飯を食べていたからです。
昔、朝ドラ「おしん」で大根飯を知りました。
便所は壁板の劣化が生々しい。
当時の本当の壁板が使われていると思いますが、金隠し板と便壺周囲の板は衛生上さすがに新しかったです。
昔の屋内を再現したスペースは実際に靴を脱いで座敷に上がれます。
FRP製の船ができるまでは木製で、昭和50年頃まで造られていたようです。
どの漁村にも船大工がいて製造、修理を生業にしていました。
どの船も造った船大工名が判明していて、説明板に記載がありました。
現役の船大工はもういないそうです。
これが最も新しい木造船で、川で使われた小型船のようです。
近代の暮らしに関する展示コーナー。
メンココーナーが面白かったです。
中華ミッキーを笑えないクオリティ。
本物のムーミンは口がないですが、これは歯まであって怖い。
ポパイはトレードマークのいかりのタトゥーがない。
ピーターパンも怖めの仕上がり。
オバQも偽物ですが海外アニメほどは違和感がない感じ。
丸メンコの時代になると、絵の技術も上がって公式かと見間違うほどですが、公式マークは見当たらないのでおそらく非公式です。
昭和30年の青森市内。
信号機が普及するまでは大きな交差点はロータリーか警官が交通誘導をしていました。
青森市の空襲は1945年7月~8月に計3回ありました。
この年の8月15日が終戦なので遅いほうです。
東京や大阪は3月には空襲にあっています。
「八ツ墓村」、「獄門島」などの横溝正史原作の映画がこんな昔からあったとは知りませんでした。
昭和50年代の松竹、角川映画が最初かと思っていました。
雪中行軍遭難事件は市内にこの事件専門の博物館があるのですが、そこは青森駅から遠いため今回は訪問を断念。
青函連絡船就航前は船も小さかったので船着場も小規模でした。
昔は青森駅から東側へも貨物用線路があったようです。
昭和29年の地図でした。
下が5玉の昔のそろばんは見たことがありますが、上2玉は初見の気がします。
囲炉裏の周りでよく見る籐編みの丸座布団。
これ以外のイメージがありません。
歴史館はなかなか面白かったです。
旅行では毎回博物館に最低1回は行くのですが、知的好奇心がある方にはコスパ、タイパが良い過ごし方だと思います。
歴史館を出た後はレンタサイクルを返却し、青森空港まで空港バスで移動。
満員とまではいきませんが、結構多かったです。
空港到着後はお土産を買いました。
空港内に土産物を扱うファミリーマートがあり、クオカードで支払い可能です。
日持ちのするアップルパイ2箱を購入。
ただし、土産袋がファミマのレジ袋になるため、紙袋を販売していないか尋ねたところ、別の土産物店で袋だけ購入することができると言われ、JALショップで袋だけを購入しました。
空港内のカードラウンジで休憩。
ラウンジで青汁は珍しい。
青森18:40発のJAL便は定刻通り20:20に伊丹に到着、そこから大阪駅へ。
途中、テイクアウトの唐揚屋があったので家に持ち帰っての夕食用に買いました。
大阪駅はとても人が多く、よけながら進むのが大変なほどでした。
大型連休初日は毎年こんな感じなのでしょうか。
4泊5日の青森旅行が終わりました。
費用と総括はまた別途記事にします。