投資ジャンルのブログなのにいつも株風味をほんの少しだけ効かせた雑談が多いですが、久しぶりにガッツリの株ネタです。

 

 

「麦わら帽子は冬に買え」という株格言があります。

麦わら帽子は冬に不要なもの。

みんなが見向きもしない時期に買っておけば需要期に高く売れるという意味ですが、それは誰しもがわかっています。

 

 

 

 

具体的な株銘柄で言えばどういうことなのか?

私が長年塩漬け保有しているダイニチ工業という銘柄があります。

 

 

 

 

石油ファンヒーターで有名ですが、実は加湿器のシェアが首位です。

どちらも冬に需要がある機器。

「麦わら帽子は冬に買え」の格言どおりにこの銘柄を需要のない夏に株を買って冬に売れば儲かったのかといえば、さにあらず。
直近1年のチャートを見るとむしろ夏の方が株価が高かったことがわかります。
そううまくセオリーはどおりには行きません。
 
 
 
また、いろんな企業で儲けが年間一定時期だけに偏るひとこぶラクダ型からふたこぶラクダ型へ脱却を図ろうとしてきた歴史があります。
 
 
ラクダのイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや
 
 
 
清涼飲料・ビールメーカー各社が冬季に缶コーヒーのキャンペーンをしたり、冬需要の高い肉まんあんまんの井村屋が冷蔵庫の普及に伴い贈答用水ようかん、かき氷用シロップ、あずきバーを作ったのはその狙いが上手くはまり利益時期が分散した例です。
 
 
また、コーヒー会社が夏向けに仕掛けたアイスコーヒーという欧米にはない飲み物は、日本の食文化として根付いた感があります。
 
 
 
「麦わら帽子は冬に買え」、「シーズンストック(季節銘柄)」はもう死語なのでしょうか?
 
 
 
いろんな銘柄のチャートを見ていると、季節商品を扱う会社でなくても毎年似た時期に上下している銘柄に気づくときがあります。
「麦わら帽子は冬に買え」を広義に解釈し、「株価チャートで毎年似た時期に山と谷がある銘柄」もシーズンストックと解釈すれば、儲かる銘柄が見つかるのではないか?
そう考えたのは株取引をやりだした20年以上も前の話です。
 
 
 
思いついただけでなかなか実行に移せていなかったのですが、数年前から少しずつ身を削って検証を始めてみました。
 
 
(次回に続きます。)