湯けむり展望台の後は、中途半端に時間が空いたので徒歩で貴船城に行きました。
小山の上にあり、敷地内に入ってから城までの坂道が徒歩ではきつかったです。
貴船城に到着しました。
観光案内所で、ここは歴史のある城ではなく観光目的で建てられた城と聞いていました。
駐車場を見る限り他に客はいない感じです。
300円を払って入城です。
現金払いのみの対応です。
望んでいないのですが、スタッフのおじいさんがマンツーマンで説明をしてくれます。
御神体が白蛇でこれはホルマリン漬けです。
2匹ではなく1匹を8の字にくねらせてこのように展示しています。
靴を脱いで中に上がりますが、スリッパはありません。
ロビーのような場所に虎が立体的に浮き出た壁がありました。
説明書きによると昭和32年の築だそうです。
こちらは龍。
さらに進むと1階の大広間です。
隅にはピアノやソファがあり、アンティークキャビネット内には陶器などが。
和洋折衷で統一感がありません。
大広間の中央に祭壇がありました。
この祭壇から大広間を挟んで反対の方向の壁側(カメラマンの背後)は撮影禁止です。
扉があり、そこに生きた白蛇がいるのです!!
蛇が驚くからか、神聖なものだからなのか理由はわかりませんが、撮影禁止の表示がありました。
頼んでいないのですが、扉を開けて蛇を出して見せてくれました。
大きなみかんネットのようなネットにとぐろを巻いた状態で入っており、ネットの大きさがギリギリなので大きくは動けません。
動かずおとなしく入っていましたが、これは行政の指導で逃げ出さないよう日中はこのようにしてあり、夜になればネットから出して運動させているとのことでした。
「(ネットの上から)触ってみますか」と言われたので丁重にお断りしました。
大広間の天井はこんな感じです。
永谷園のお茶漬けに入っているような風景画が・・・。
スタッフの案内は1階のみ。
ここから先は徒歩で一人で上がります。
2階は照明が消えていました。
3階は窓があって照明なしでも明るいですが、ここにも祭壇。
最上階天守閣からの眺め。
先程の湯けむり展望台より高い場所にあるため、眺めはこちらの方が良いですが、街からの距離が離れるため迫力は劣ります。
結局この貴船城は宗教色が濃い施設で、何かの信仰をしている資産家が趣味と実益を兼ねて造った施設のようでした。
大阪城なども復元城ですが、貴船城はもともとそういう城自体が存在していない。
ちょっとした怪奇スポットでした。
帰りの坂道を降りていると、城に一人で上がっていくエキセントリックなファッションの外国人女性がいました。
ああいった嗜好の方には喜ばれる場所なのかもしれません。
バスで鉄輪経由で別府市内に戻ります。
亀の井バスの乗車券割引を使って別府交通センターでお土産を買いたいと思っていたのですが、17時で閉店らしいのであきらめて北浜バスセンターまで戻り、そこからゆめタウンまで歩きました。
ゆめタウンで「ゆず一番」というお菓子を3個購入。
1953円を旅得クーポン残額全部の1839円とLINEペイ114円で支払い。
あとは別府駅まで戻ります。
滞在期間中、別府市内の散策をほとんどできていないため、大通りは避けてあえて商店街のほうから帰ってみることにしました。
アーケード商店街は結構シャッター通りになってしまっている箇所もありました。
ムードのある昔からの竹瓦温泉です。
街灯や郵便ポストもレトロなものがあり、記念写真撮影をしている方も。
歓楽街もありました。
成人映画館もあります。
都市部にも細々と存在していますが、ここまで大きな看板は温泉地ならでは。
ソープランドなどの風俗店もあり、温泉地という感じがします。
駅前にはミニシアターまでありました。
採算取れているのでしょうか?
別府市の人口は112,753人(2024.1.31時点)ですが、街の見た目や遊興娯楽施設だけ見るとすごく大きな町に見えます。
この人口に観光客を入れたらどれくらいの人数がこの街にいることになるのでしょう?
前日に車で大分市方面から帰ってくるときに別府市を見ると、山の斜面に大きなホテルが林立していて、遠目には神戸と同じくらいの街に思えました。
別府駅に戻ってきました。
これから大分港へ2駅230円の移動です。
駅のホームから滞在期間中に朝夜の食事をしたホテルが見えました。
さようなら別府。
佐伯行の普通列車が入ってきました。
JR西日本では見たことのない赤色の車両です。
やはり都市部と比べて駅区間が長いので、2駅なのに時間が長く感じます。
西大分駅で下車。
無人駅で出札はIC対応ですが、切符は回収箱に入れます。
テクノロジーとレトロが混在したシステム。
大分港に着きました。
さんふらわあも既に停泊しています。
船は19:20出航です。
1時間前に乗船開始。
偶然なのか往路と同じ部屋と同じベッドでした。
部屋に荷物を置いて、船内のレストランに夕食へと向かいました。