リリカ(ファイザー製)とタリージェ(第一三共製)。どちらも神経疼痛治療薬である。前半は私の経験、後半は家族のことで今年とっても困ったこと。

 

(1)坐骨神経痛でリリカ

もう7~8年前のことだったが、坐骨神経痛と診断された事がある。ロキソニン等が効かないならコチラってことでリリカを処方された。薬局でピンク色の銀紙に包まれたリリカを受取る。

 

このギラギラしたピンク色がなんだか気になった。効くのかも知れないけど、ギラギラした薬の包みはリスキーだとどこかで聞いたことがある。坐骨神経痛で尻から太ももにかけて針金が入っているような痛みがあったけどどうしても我慢できないレベルではない。なので、丸ごと捨てて我慢することにした。

 

その後、坐骨神経痛は15ヶ月続いた。ある時、雪山をノンビリ歩いて山小屋に3泊して下界に降りたら痛みが消えていた。普段はクセのある歩き方をしているので痛みが持続していたけど、3日も4日も歩いていると疲れてくるので余分な力が抜けて、案外とバランスがとれた自然な歩き方になっていたのが良かったのかも。

 

他にもう一度何かの痛みでリリカを処方されたことがあるけど、その時も捨てている。捨てる、って行為は財政難の健康保険制度を考えると問題あるが診察を受けた時点で処方薬が分からなかったのだから仕方ない。

 

(2)タリージェ騒動

今年、ウチの家族が帯状疱疹の痛みで苦しんだ。過去形にしたが未だ完全に治ったのか微妙なところもあり、現在はどちらかと云うと別の症状で困っている。ただ、タリージェによるトラブルそのものは終結したと言えそうなので、そのことだけ簡単に述べる。

 

<タリージェ> ※ネットより

 

ペインクリニックの医師Aからカロナール、ノイロトロビン、トラムセットで効かないので追加されたのがタリージェ(就寝前5mg/日)だった。リリカより副作用が少ないとの触れ込みだがとんでもない。僅か5日で副作用のオンパレード。しかも服用を中止しても1週間以上はトラブルが続いたのだ。

 

ペインクリニックの医師は8時間経過したら薬の影響はないと言い張った。かつて、他の医師Bに「そういうものではない」と伺ったことがあるし、私自身の経験からして他の薬剤服用で血中濃度が中止後1週間くらいまで安定域に戻らなかったことがあるので、副作用がそこそこ持続することはあり得る、違和感ないと考えている。

 

認知機能に関して、医師Cより「(元々が落ちてきているのが分からなかったとしても)マスクされていた症状が薬剤によって暴かれた(≒惹起される)と考えることはできる」と伝えられた。余談だが、タリージェより前に処方されたトラムセット(トラマドール配合剤)について別の医師Dに質問してみると「ボケが進む可能性はある」と教えてもらったのもある。

 

タリージェの副作用をネット検索すると以下の通り。傾眠と不眠は逆の症状だが、ウチの場合では傾眠傾向が顕著だった。その他の副作用もヤマのように列挙されていたがそれは省略した。

 

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主な副作用

傾眠 、 浮動性めまい 、 浮腫 、 意識消失 、 倦怠感 、 体位性めまい 、 不眠症 、 頭痛 、 振戦 、 感覚鈍麻 、 霧視

重大な副作用

めまい 、 転倒 、 骨折 、 肝機能障害 、 AST上昇 、 ALT上昇 、 全身倦怠感 、 食欲不振 、 腎機能障害

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※出典

https://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/drugdic/prd/11/1190026F2024.html

 

実際に起きた副作用はザックリ下表の通り。

 

<タリージェ・トラブル(2)>

 

そもそもペインクリニックってなんなんだろうと不信感を抱いたのも事実だ。麻酔科なのだから確かにブロック注射のスキルはあるのだろう。けど、麻酔科医って手術の前日に病棟に顔を出すくらいで患者との接点は僅かなので臨床医として患者と接する経験・スキルはどのくらい積んできたんだろうとか、例外的な薬物動態を理解できているのか甚だ疑問なこととか、帯状疱疹の痒みを「軽い痛み」と言う言葉で一括りにしてしまい処方薬がズレているとか、……。

 

<内服薬の薬物動態は個々人の肝腎機能にdepend> ※一般的なポンチ絵

 

上表に掲げた副作用を前にしても「5mgで鎮痛効果が出ないなら順次30mgまで増量すればいい」、「タリージェが合わないならリリカを処方する」って医師Aの言葉には呆れて耳を疑った。それらについては、感情的になるので止めておこう。

 

(3)帯状疱疹の痛み

私もかつて2度も罹ったことがあるので、どんな痛みなのか知っている。ナイフの剣先で皮膚を突き刺されたような痛みだ。

 

でも、今回ウチの家族が罹ったのは発赤の範囲も腹部半周に及んだ。背中の水ぶくれがびらん状態になり、痛みの期間もハンパなかった。その辺のことは改めて書くかも知れないが、今は省略するつもりでいる。